仮面福祉会

できることを切り売りしています

とりあえず歌って踊ろう

旦那さんの都合でブラジルに行った友達が一時帰国しているというので、高校の部活仲間で集まる。友達で長い付き合いだが、部活という共通項をもとに集まったものどもなので、実体は「知り合い」ぐらいの親しさでしかない子もいる。それでも友達のカテゴリとして「部活」があるので、結婚式に出たりライフイベントの連絡があったりしてしみじみと面白い関係性だ。

ブラジルは治安が悪いが、陽気でにぎやかで男の人が清潔でいい匂いがすると聞く。東京に帰ってきたらみんな表情が暗いし活気がないなーと感じたよ、とのこと。なるほど国民性ということか。ラグビーW杯のときに外国の人たちがたくさんいて陽気に歌ったり酒を飲んだりしている様子が楽しくてハッピーだったけど、あれが日常だったらどうだろうかとちょっと考える。楽しそうでもあるが、いつもああなら何てことない気もするし、うるせぇなと思うかもしれない。あと治安が悪いのは嫌だ。

みんなで大変おいしいスープカレーを食べたのだが、食べながら、脂っこいものが食べられなくなったとか、肉が付くところが変わったし痩せられなくなったとか、胃カメラをやろうとしたが心音が弱過ぎてできなかったとか、病気だ健康だという話題が尽きない。歳を取るとそうなると噂には聞いていたが、ちょっと早くないか。ああ、同年代の間で恋愛結婚仕事が共通の話題じゃなくなったら、もう健康ぐらいしか話せることがないのか。
その後5時間ぐらい一緒にいたが、みんなしきりにスープカレーが胃で主張をしていると苦しんでいて心配になる。そんなにか。

話題。ということに普通こんなに思い悩むものだろうか。話題に困っているし、何を話してもつまらない気がする。中高生の頃私たちはいったい毎日毎日飽きもせず一緒にいて何を話していたのだろうか。学校の話、テレビの話、マンガの話、それだけで間が持っていたのが信じられない。
ブラジル人のように細かいこと気にしないで、陽気で楽しそうにしてれば何とかなるのかもしれない。