仮面福祉会

できることを切り売りしています

新しい出来事と感じよ

毎日5時台に一度目覚める。そのまま起床してもよいが、1日が長過ぎるから寝ておく。今日は3時頃まで予定がない。
7時頃起きる。雨戸を開け、コーヒーを淹れ、ゴミをまとめて出して、シーツをはがして洗濯をして、という段取りはただの家事だが、つなげていくとドラマを踏襲しているようで照れる。
着古したパジャマにジャージ姿なのだとわざわざ言いたいし、紅茶を飲みながら読んでいる本は、図書館の返却期限が過ぎている。

明日友達の家に行くのに、1年以内に出産した者が2名、結婚した者が1名おり、はっとする。
お祝い?要お祝いでは?
どうしたらええんやろう、と急に膨らんだ悩みで頭をいっぱいにしてとりあえず新宿に行く。プレゼントをするのは好きだが、自分は消え物を好むほうだから、結婚祝い相当の金額となると、とても難しい。もう、アマゾンギフトカードとかにしたい。

悩みを抱えつつ中抜けしてかき氷を食べ、楽器の練習。初めて区の公共施設を借りた。新しい施設だが、鍵のついたファイルとチェックリストを渡され風情を感じる。
楽器によってドレミが違うことの理解がなかなか落ちにくいが、ピアノをやっていたときだって、五線の一番左に書かれている表記の意味がわからないまま押し通していたことを思い出した。パーッと音を出して、部屋にあるピアノの音を出して、あ、本当にこれはレなのね、疑いを解く作業を繰り返す。
帰りがけ水をぶちまけ、時間が迫り大慌てて片付けて出たら上着を忘れた。忘れ物はありません、にチェックを付けたのに、嘘をついてしまったな。

もうひと踏ん張りだと新宿に戻り、プレゼント選びの続き。愛用しているビアレッティにしようかとハンズに行くも、アマゾンと比べて千円単位で値段か違うから納得がいかず買えない。プレゼントですらそういう自分にさもしさを感じるが、やむを得ない。
割れないティーポットに決めかけるも、最後の一点の箱がベコベコになっていてこれも買えない。結局8時過ぎまでかかってしまったが、これで義理は果たせる。
初めの方に結婚したり出産したりした友達は、機会もあったし自然とお祝いをしていた。しかしここに来て結婚する人は式をやっても小規模だし、出産も知らないうちにしていたり、控えめに報告をくれたりで何となく手がかりがない。それを言い訳にお祝いもおざなりになってしまいそうになるが、平等にせねばならんじゃろうという真面目も失っていない。たぶん、自分が軽んじられたくないからだろう。

ところで、急に弟から冷蔵庫とベッドを届けると告知があり、俄に気持ちが慌ただしくなった。