仮面福祉会

できることを切り売りしています

2018-01-01から1年間の記事一覧

必ずしも意味はなくてもいい

最近障害者の就労支援施設に行く機会が重なった。一つは就職につなげることを目標としている人もいるところで、もう一つは色々なものを作ったり野菜を育てたりしながら生活をするのが目的というような感じのところだった。(正確に施設の種類の定義付けはあ…

ノーマライゼーションとか言われるよりよくわかる

義肢装具士の話を聴く機会があった。 義肢装具士というのはその名のとおり、義肢とか義手とか装具などを作る人たちのこと。 朝起きてからお手洗いに行ったりご飯を食べたり通勤をしたりお風呂に入ったり、そういう日常生活はできれば人の手を借りないでやり…

いろいろあるだろうがみんな可愛く見える

7月に豪雨災害があった、愛媛県の宇和島市吉田町でサロンをやる。というのをしに行っていた。吉田町は岡山や広島に比べて知られていないけど、豪雨で土砂災害と川の氾濫による浸水で多くの被害があったところ。 やることは、サロン開催のお知らせチラシを配…

試行錯誤をして結果を出す面白さ

このあいだ、高齢施設の研究発表会みたいなのに行ってきて、大変面白いなと思った。取り立てて研究とするほどの内容かいなというものだったり、結果が出ていなかったり、まとめが曖昧だったりするものもあるんだけど現場で働いてるみなさんが、一生懸命日々…

お前それマジで言ってるのか

介護人材対策のために、国が、外国の人に色んな在留資格を用意したり、介護ロボット開発に助成金をつけたり、介護を中学生の指導要領に入れたりしてるの、みなさんご存知でしたか。私は知ってたり知らなかったりまだ知らないこともあろうという感じです。多…

非日常のつもりで日常に飛び込んでいく

何やかんやでボランティアが注目されているので考えていた。たまたま、2度ばかり仕事で、1度だけボランティアで、被災地に行ったことがある。発災からどれぐらい経ってるかとか、災害の内容によって現地の状況はさまざまだけど、肝に銘じてやらないといけ…

あの仕事この仕事との違い

福祉の仕事のイメージは?とか、就きたいと思わない理由は?(子どもに)就かせたくない理由は?とかいうアンケートを取ると、十何人かに一人ぐらいの頻度で「きつい、汚い、給料安い」と回答しているのを見るので、どこでそれを教わってきたんかなぁと思う…

本当に強い人はいい人

ホームヘルパーの仕事で、90代のおじいさんのお家に通っていたことがある。そのお家には長く付き合いがあるお医者さんとか看護士さんがいて、あとから入った自分たち訪問介護事業所の者どもはどうも口出しができるような雰囲気ではなかった。確かそのおじい…

最優先は死なないこと

社会福祉六法というのがあって、その中に児童福祉法というのがある。その中に「虐待が疑われる児童を発見した者は通告しなければならない」と、(だいぶ端折ってるけど)書かれている。なければならないのです。 今たまたま仕事で、福祉とは?という話をしな…

後ろめたいという独り相撲

福祉職に人手が足りないとか定着しないとか言われ初めてもはや久しいけれど、一向に好転しないと見える。しかも今や人手が足りないのは福祉職に限ったことじゃないから、対策をするにしても奪い合いなのではと不毛っぽく感じる。それで今自分の落としどころ…

支援されるべき孤独

社会福祉はその名の通り社会の福祉だから、そこそこ多くの人が共通して「必要である」と感じる説得力がいる。 年頃なので、ここ何年も友達が子どもを産んだり育てたりしているので、様々な子育て模様を聞かせてもらっている。それで何とまあ三者三様十人十色…

人のつがなりを金で買う

例えばオートロックとか、コンシェルジュとか、どこでもドアホンとか、セコムとかアルソックとか、GPSとかあんなアプリとかこんなアプリとかがやってくれることってかつてはご近所さん同士で、留守中お願いね、とか、その辺にいる子どもに声かけるとかそうい…

ステレオタイプ高齢者

自分の時代感覚が信用できないので難しいことが多い。 個人的に「高齢福祉」を認識してから10年以上経つのだけど対象としている高齢者のみなさんそのものとか、提供してるサービスとかの印象が、あんまり変わらないのが不思議だなと思っている。 最近90…

優先順位それぞれ2

義理ができたから金を出せ、と言われる。 福祉のいろんな事業の中に、高齢の人とかの金銭管理を代わりにするというのがある。通帳を預かって、定期的にいくらって決まった額を渡すような感じなんだけど、年金でギリギリのお金しかない中で、言われるままに出…

唯一無二のわけがないけど言えない

今年度から日本学生支援機構が第一種奨学金(無利子)と給付金の枠を拡大したので、じゃっかん負担軽く進学できる人が増えた。というできごとがありました。しかし無利子でも返済はあるし、高校から学費借りて進学してる人もいるので、その借金たるやいかほ…

前後で世界が違う

恥ずかしながら、今の仕事についた一因が震災というクチなので。 2度だけ災害がらみでその場に行ったことがあるのだけど、こんなに「普通じゃない」社会があるもんかと、とりあえず押し黙っとく感じだった。 1番ははぁ、と思ったのが、災害ボランティアの…

優先順位それぞれ

生活の問題について相談を受けていて、難しいのが各々の優先順位である。相談に来る人はそんなに収入がないことがほとんどなので、何かあったときはひとまず出る方を減らすしかないんだけど、譲れないものに対しての妥協点を探すのが闘いなんである。 その困…

人を責めるな

トヨタのあれ。 住まいが定まらないとか「困ってる人」へのお前が悪いんじゃん説は終わりを見ませんが、こちらがわで仕事してる立場としては、「で、何ができる」の話をしてかないと進まないので、人を責めてる場合ではないのです。 ただ、やさしいわけでは…

同じ船に乗るものどうし

いつだかテレビで、どこか国の、塩を掘って生計を立ててる村の話をやっていてはっとした。塩掘るだけでいいのか。 毎日仕事でいろんな人の話を聞いていて、何でそんなことになっちゃうんだよーとツッコミを入れそうになることも多いんだけど、そういえば自分…

俺の話を聞いてくれという

今たまたまだけど、人の話を聞いて答える仕事をしている。そこに、何か相談したいことがあるのかと思ってある程度聞いてたら、話したいだけだって途中で気付いて、あ、どうしよう。っていうのが時々まぎれこんでくる。話したくて話したくて仕方ないけど聞い…

感謝されることをモチベーションとすることもできます

今祖母の家に来ているヘルパーさんに会った時に「掃除は嫌いじゃないし、それでお礼言われる上にお金もらえるなんて、こんないい仕事ないですよー」って言っていた。自分もヘルパーやってたことがあるので、それはわかる。地域がらとか客層とかあるのかもし…

話せばわかるわけがない

福祉の仕事をしている人たちが集まる飲み会なんかに行くと、キャリアがある人たちほどすげぇしゃべる。それを若手は神妙に聞いている。色々経験してきた自負がある人がよくしゃべるのは、別に福祉職に限ったことじゃないか。聞き手の方が、普段仕事でも人の…

知らない世界があるという前提でやる

妊娠したけど育てられないから堕ろす。って話は珍しくない。というのが、当たり前なのか当たり前じゃないのか、限られた人間関係の中で生きてきた自分にはわからない。そういう部類の話がよくある。こういう話が出てきたときに、自分の価値観とか感情は置い…

目に見えない話せないけど存在する

いろんな企業CMとか、テレビ番組とか各種イベントとかで、パラリンピックを盛り上げるために、いろんな団体が意識的に発信してるなと思っている。そういうので出てくるのは、車イスとか義足とか義手とか目が見えないとか耳が聞こえないとか身体障害の人たち…

幸せという言葉の不穏

大学で社会福祉の勉強をしていたとき、そもそも「福祉」の概念が理解できていなくて、外国の福祉の歴史とか何で勉強してるのかよくわかってなかった。義務教育でやったかな?やらないよね? 今の自分の解釈では、「福」も「祉」も幸福を表す漢字だそうなので…