仮面福祉会

できることを切り売りしています

うねうねした何かが木に架かっている

職場の裏が、イルミネーションの綺麗な広場になっているのだが、大抵昼にしか通らないのでいつも、点灯していない装飾を見てイルミネーションがあるな、と思っている。昼のイルミネーションは骨組みでしかないが、舞台裏が堂々としており隙だらけなところがいい。

やることがないなぁと思っているとやるべきことをうっかりやらずに過ごしてしまうので危ない。そうか来年度の準備をそろそろしてもいいのかと思い出し、検討事項をまとめてみたら、捻出できそうな仕事が思いついて良かった。当たり前のことかもしれないが自分にはこういう仕事の初歩が抜けている自覚がある。初めから野放しにされていたし、社会人になって以来ずっと暇だから。

隣りに座る上司が時々、ぼやぼや考えていることを投げかけてくる。昨日からの議題は「格差が広がっているという前提で施策などが検討されているが、本当に広がっているのか」ということだ。上司の結論は「格差自体は昔とそう変わらないが、脱して上のレベルにいける感じがしないことが問題なのでは」とのことだった。ふむ。私はあんまり政治経済の話を掘り下げるのが得意ではないので裏付けも取らず怠慢であるが、大量リストラがあって、就職氷河期があって、リーマンショックがあって、非正規・有期雇用が増えて、グローバル化して経済が複雑になって、以前よりも格差が広がってないなんてことがあり得るんだろうか。みんな一律に下がったってこと?少なくとも世代間格差はもりもりに実感してるところである。
私は、格差が広がってるかどうかはともかく(広がらないほうが良いと思うけど)お金がなくても安心安全に生活ができる社会を目指す、というところに注力したい。暮らしと福祉の境目が曖昧になって、インクルーシブとかわざわざ声高らかに言わずとも勝手にそうなる社会にするには、何を仕込めばいいんだろうか。ひきこもりの人たちが集まれる場をわざわざ作るんじゃなくて、家を出てどこに行ってもそれなりに安心して居られるようにできないだろうか。

考えていることだけは真面目なんであるが、行動に移さなければ考えていないのと一緒だ。