仮面福祉会

できることを切り売りしています

主張はすべて偏り

強い風の音で時々目覚めつつ朝を迎えた。

古紙の日なのでダンボールを、飛んでいってしまわないようコンテナの隙間に挟んでおく。

 

ちゃくちゃくと仕事。午後、会議に出る同僚がいなくなってから、長い電話がかかったり急に本部に一般人が来たりしてタイミングが悪い。

来所対応を請け負い、さまざまシミュレーションしながら本部に向かう。

声を荒げたり居座ったりする人ではなかったが、過去に関係機関から話を聞いていた人で、話は永遠に並行線。相手が主張したいことはわかるが、全て自分に都合のよい解釈ばかりで穴だらけである。しかしそこを突いても長くなるだけだから、神妙な顔をしてただ聞くことに努める。聞きながら、こうして面倒がゆえに指摘されないのも不幸なのかなとちょっとだけ悩む。

夕方には90歳でホームヘルパーの仕事をしているという人と電話で話す。まじで尊敬だ。

長い電話のほうを請け負った後輩はいつまでも開放してもらえず、結局3時間捕まっていた。威力業務妨害、というワードが頭を過る。

 

夜、関係機関の飲み会に誘われ参加する。仕事の話をしたいのか、ただ普通の飲み会として喋りたいのか探りつつ、それなりに楽しい。

ここぞとばかりに肉野菜を食べ、酒は飲まなかった。

 

昼が油断させておいて夜、キンキンに寒い。フードに頭を埋め家に着くと、朝出したダンボールがそのまま残っていた。気付いてもらえなかったのか。