仮面福祉会

できることを切り売りしています

見えないところで進んでいた傷み

朝がしっかり寒い。

道に光が当たるとうっすら白く、薄く氷が張っているところもある。排水口から湯気が上がり、脇に積まれた雪がその辺りだけ溶けている。毎朝連れ立って散歩をしているらしいおばあさんたちがいて、白い息を吐きながらゆっくりと歩いている。

冬の朝は気持ちが良いが、気温だけがつらい。

 

この間実家から持ってきた豆乳を開封すると、どうも手応えがない気がする。蓋を取ると口のところに泡がついている。もしかして、開封済みだったのか。鼻を寄せても無臭でわからないが、舐めてみる勇気がない。迷う気持ちのまま勢いで捨ててから、勘違いならもったいなかったなとまだ迷い、そのまま近くのスーパーに新しいものを買いに行った。

 

午後からリモート会議。会議室が寒くてずっと縮こまっていた。

終わって程なくまた打ち合わせのために出かけ、外も業者の事務所も寒い。永遠に冷えて体の緊張が終わらない。しかし前の夏の暑さを思い出し、それでも冬のほうがマシだと我慢する。

 

最後のリンゴを食べようとうきうきで入刀すると、中がすっかり傷んでいた。こんなん初めて見たよ!と動揺する。新聞に包んだ上でビニル袋に入れると、もとのリンゴより容量が大きくなってしまった。いろいろ哀しい。

気持ちを諌めるため、フリーズドライのミネストローネに加えて酸辣湯もお湯で戻して食べた。恐らく塩分過多である。

 

日中眠過ぎるから早々に布団に入ったが、夜の眠気はなかなかやって来ない。