仮面福祉会

できることを切り売りしています

ひとりいつも苛烈

心配のあまり早起きして家を出ると、水っぽい雪が道を覆っている。小さな山谷をスノーブーツらしきものでせっせと歩く前を、スーツの人が普通の革靴で果敢に進んで行く。

電車は何ごともなかったかのように動いており不思議だ。混み合うこともなく、純粋に早く事務所に着いた。

早く着き過ぎて、清掃メンバーが絶賛働いている所にお邪魔してしまう。この人たちはもしかして、夜はここに泊まっているのかしら。

 

なるたけかち合わないよう動きつつ、いつだかに買った、白いあずきバーを食べた。原材料は、砂糖、白いんげん、塩、とある。白いんげんより砂糖の方が多いのか。

 

年度末に向け引き継ぎ準備を進めており、自身が適当にやっていることのツールを作り始めたら沼にハマる。それから毎月の恒例作業にかかれる段に入り、手を付け始めるとあれこれ重なりいっぺんに満杯になる。

 

昼には、昨日オーケーで買った食料を早速食べて潤う。

 

先日昇任試験に通った件で、副会長に呼び出されたから、夕方向かって寒い。なんやかんやで今回通った人々全員が揃っていて、自ずと不合格者を知ることになりモヤる。

今年から制度が変わり、こんな呼び出しも多分今まではなかったのにあり、全体的に勿体ぶっている。組織のために役割を果たせよと念押しされるが、それに見合うだけの金と、上層部の決断を示せよと思いながら聞く。

 

帰り道にはほとんど雪が残っていない。早く溶けるものだなと不思議がりながらアパートに着くと、その前の道はちゃんと白いままだった。雪かきについて、済まない。