仮面福祉会

できることを切り売りしています

鬼はうちに

ダンボールを出そうとすると、今週は仲間がいて安心した。駅まで歩く道でも、軒先に古紙を出している家がぼちぼちある。

越して2週間になり、駅までを往復することももう何度と知れない。行きのほうが楽で帰りは遠く感じるとわかった。どうやら多少登っているらしい。

 

仕事は時間を持て余し、組合交流会のチラシを作ったり、SQLについて知識を切り貼りしたりしていた。

昼休みに同僚から節分の豆をもらい、いついらいやっていない行事かしらと思いを馳せる。記憶が死んでいるだけかもしれないが、東京に来てからやった覚えがない。辺りから、自身が鬼役をやるのだという会話が聞こえてきたりして、子どものいる家ではエキサイティングなイベントなのかもしれない。

私は演劇だとか創作に親しみすぎて、鬼が退治される根拠がわからなくなるターンに迷い込んでいる。人間のほうが悪いやつ。

 

帰りがけに、みなさんが終わってからしかできない作業に取りかかると、1年前の時限爆弾がついに爆ぜたことがわかった。3月末に向けてマニュアルを作っているところだが、いつまでも新しい事象が止まない。これを簡単にできるデータベースを作っておかないといけない。

日中暇だったのに残業をしてしまった。

 

帰宅して予定をあれこれ考えるうち、明日は本当に土曜か?大丈夫か?とわからなくなる。テレビを見ることも減り、日中別行動をしている他者からの情報もないと、つくづく相対で生きていることをわからされる。

ゴミのカレンダーを見て、古紙は金曜日。と気持ちを休めた。