仮面福祉会

できることを切り売りしています

まさか冬は終わるまい

何だか暑い。カーディガンを脱ぎ、シャツだけで1日過ごす。昼休みにその出で立ちで外に出たのはさすがに1人軽装過ぎたが、うっかり春を感じて憂鬱になった。

 

最近昼の買い出しに行くのは小さなスーパーで、今日は特に、働く人々で店内がごった返していた。事務所に戻る途中では、少し見下ろす位置に昼定食をやる居酒屋があり、人のランチが自然と目に入る。知らない人ひとりひとりの人生が行き交うように感じるのは、サラメシの影響か。

自分は、スーパーで買った素のサラダにレトルトカレーをまぜながら食べる日々である。同僚からはきっと、変な飯を食っているなと思われているだろう。そのレトルトカレーもそろそろなくなる。

 

帰路、最寄り駅につくとめちゃめちゃ風が強く冷たい。昼に油断させておいて、急に本気出してくるやつだ。

駅前のドラッグストアのクーポンがあり寄るが、あちらとこちらに入口がある店で、風が通り抜けてとても寒い。この店で働くのは辛そうだと、心のなかで店員さんを労いつつ、トイレクイックルを買う。今日からだと思っていたクーポンを見たら今日まで、でショックだ。まだあと2枚あったのに。

店を出ると歯間ブラシが転がっていた。後ろを見ると同じ商品が吊るされている。飛ばされたんだろうと近くに戻すが、誰かが落としたという可能性もある。だとしたらこの商品は2度稼ぐのだ。そんな力があるかな。

 

洗濯パンの排水ホースの上に、カバーがてら台的なものを置こうか迷っている。試しに段ボールで作ってみるかと、真面目に長さを図り、定規を使う。大抵の工作を適当にやっていつも失敗するから、面倒くさいをぎゅうぎゅうに押さえつけて集中する。

甲斐あって綺麗に収まったが、物を乗せた瞬間、やんわりとヘコんだ。そうか、段ボールというのは、紙なんだ。