仮面福祉会

できることを切り売りしています

得とか損とかの話は

予定を立てることの下手さを噛み締めながら迎える朝。昨日洗った下着をそのまま身に付けるいい加減。掃除をしてゴミをまとめて家を出ると、微妙に雨が降っている。

秩父宮ラグビー場に行き、当日券を求める人にチケットを譲る作戦。が、昨日調べたらまだ全然チケット買えそうで、わざわざ割高の当日券を買う人がそうたくさんいようとは思えない。2位3位対決でもそんなもんか、としょんぼりしながら、10時前に会場についた。
案の定、当日券客はぼちぼちしかおらず、横から声を掛ける隙もなく、不審な人でしかなくムダにドキドキしてしまう。手ぶらの外国人さんが当日券を買っているのを横目で見ながら、この人にあげられたらどんなにか良かろうもんと悔しんだ。
人が増えてきて、選手バスが到着したのを見届けた辺りで諦めた。空席を作るのは残念だが、投資と思えば問題ない。ファンクラブでもらった500円チケットを、一人で来ている風の女性にあげられたから、割と満足した。

待ち合わせ時間に駅へ。
わけがわからず落ち合ったところ、今日は蕎麦屋をハシゴするツアーだという。
蕎麦をハシゴ。
元上司は、働いていたときからまるっとキレイに奢ってくれるが、あちらに何の得があるのか。せめて精一杯楽しそうにせねばと変なプレッシャーを感じてしまう。
一軒目は店構えが素敵でこだわりのありそうな店。大きい筍とワカメが入った蕎麦がうまくてヘラヘラしながら食べた。
次の蕎麦に向かう前に北斎美術館に行く。元上司は初めてだったらしく、筆で書く線が細い細いとしきりに言っている。北斎の絵の細かさは確かに異常な程だが、筆を使うこと自体は修行で身に付けられる範囲では、と思うから、感心するところが意外だ。その他、全体的に噛み合わないままあっさり見て回って出る。
その後は浅草まで歩き、藪蕎麦を二軒。腹具合からただの盛り小にしたが、普段、具の多さに幸せを感じ取っているから、ちょっと残念だ。濃いめんつゆで、江戸を味わう。二軒目のほうがより大味であったが、浅草寺に近く客も多い。外国の人と相席になり、旅行者が、ちゃんとおいしい食に辿り着く難しさを実感した。

勢いで、梅園で甘味まで食べて解散となる。

元上司が今やっている仕事や、関係者の話をあれこれ聞いたが、聞いたとて、どこまでも接点がなく、本当に聞いただけになってしまう。それでも誘っていただけるのは、改めて何なのだろうかな。

思考が霧散して、解散してから40分ばかり歩き、このうえかき氷を食べてしまった。

ラグビーの試合結果を見て、実家に再放送の録画をお願いして、試合運びの情報を見ないようにするが難しい。