仮面福祉会

できることを切り売りしています

ただの愚痴

6時台にカッと目覚めた。
早く起きてしまったら行こうと決めていたかき氷屋に、行く。その前提があったがゆえに起きてしまったとも言える。
甲斐あってねらいどおりで嬉しい。ただ、現金のみで財布の中身がマジのギリギリであった。昨日ハシゴした蕎麦屋も甘味処も、全部キャッシュオンリーだったから、完全に奢られる気であったことが露呈した。

大通りに出てバスに乗った。シルバーパスの存在から、お年寄りは気軽に一つ二つの区間で乗っては降りていく。一緒に乗ってきたのではない人々が、あいさつをしたり世間話をしたりしていて、土地柄か、公共交通機関が場になっているのに驚く。

バスを降りてもまだ午前も早く、どこも人が少なくて快適だ。時間の合わせのために、東京駅まで歩く。ホテルから、これから観光を始めようと外国の人たちがちらほら出てくる。

祖母の家に行くのに、弁当でも買うかとグランスタを行きつ戻りつする。自分が旅行するときに駅弁を買うことがほとんどないから、かほどにじっくり選んだのは初めてかもしれない。各地を語る弁当を見て、肉、とか、海鮮、とか、丼モノのほうが購買意欲を感じる。品数が多いものはどうしても、辻褄あわせみたいなものが混ざってしまう(ピンクのたくあんとか)。
結局デパ地下的なところで、総菜9品セットというのを買った。エコバックを引き延ばして無理やり横になるように入れたが、気付くと縦になるのに難儀して、持ち手を縛った。すると、サザエさんとかで見る、昭和のお父さんの土産スタイルになって笑う。

家に着くと、祖母は巨人対横浜を見ていた。それと西武対ソフトバンクを行きつ戻りつしながら、だらだらとしゃべる。祖母の応援しているヤクルトも、私の応援している西武も最下位だ。
6月に従弟の結婚式があるが、出席できないと言う。弟の結婚式も同様に欠席していたから、平等でよかった。しかし、客観的には介助すれば全然歩けるのに、デイサービスに行く以外は全然外出する気にならないのだから、自認は難しい。あれもこれもできないと言いながら、それに抗うのは億劫なんだろう。気持ちの老化と思えば、自らも思い当らないでもない。

中継が全部終わった辺りで引き上げ、楽器の練習のためスタジオへ。
24時間営業完全無人スタジオをうたうところで、メンテナンスはいつ誰がやっているんだと恐ろしがりながら訪れたが、こざっぱりとした普通の場所であった。この世のロックバンドが、これほど秩序がある中で練習していたとはな。ただ、スタジオはどこも地下でちょっと下水くさい。
ドがドとどうしても思えないまま終える。