仮面福祉会

できることを切り売りしています

非日常にも生活が顔を出す

朝起きると部屋が優しい。加湿器の効果を実感しつつ、窓は結露している。住み始めた家の窓は、道路沿いは二重だし、そうでない窓の外はシャッターを下ろしてある。それでも結露するんだ。ホコリと結露は永遠の悩みだなと諦めの心持ちで、水滴を拭き取った。

 

自転車をこぎ、実家に物品を取りに行く。昨日友達らと親の話をしたのもあり、寂しいような気がしていたが、行ってみれば一刻も早く帰りたい。ただ、日当たりが良いから、暖かいのはいいな。

残っていた服やキッチン器具などを紙袋につめて、再び自転車に乗った。

経路の高低差が厳しいから、車で行く道を試してみる。すると途中で車道が高架し、人の道が地下に入った。そういうことか。

納得して、今度からは高低差を受け入れようと思う。

 

夕方からはヌーさんのライブ。随分前にチケットを買ったから、機運が低まりちょっと面倒ですらある。

東京ドームの周りは満載の人々で、後楽園に遊びに来た人とおり混ざりまさに遊園地の画である。ところどころ工事をしていて人の流れが滞る。

ファンとおぼしき人のなかに、ツネタさん風にしている男性をぼちぼち見かける。それと気付いた時の気恥ずかしさを何と言おうか。好きと憧れからスタイルを真似するのは300年前からあることなのに、なぜかひしひしとモノマネ芸人味を感じてしまってダメだ。ごめん、応援してるよ。

 

座席は高いところの前が通路のところで見晴らしがよい。アリーナの途中に塔が2つ立っていて、演出で使う風でもなく何だろうかと不思議だったが、どうやら大掛かりなスピーカーらしく、音の遅れが軽減されており感激した。爆音と雰囲気だけで十分楽しみつつ、集中力に欠け生活のことを考えたりもしていた。隣のお姉さんが、ガンガン手を振ってわーわー言っている熱量が羨ましかった。

椎名林檎が出てきて、ヌーさんがバックに周ったターンが胸熱だった。ヘッドホンを買って、家でひとりライブをやりたい。

 

帰宅して、ライブ中に考えていた通り、配線を直して本棚の配置を変えた。