仮面福祉会

できることを切り売りしています

追い越されると走る馬のよう

自分が行きがちなJRの駅は、ホームに対して電車が短い場所がいくつかある。電車が来ているのが遠くからでも見えると、急いでいなくても何故か気持ちが焦る。歩いている道を並走するように電車が通っても、一瞬追い付かねばと思ってしまう。地下鉄だとそういうことは起こらない。

 

もぐもぐ朝ご飯を食べてから仕事にかかる。引き続き緩いので電話をもりもり取りつつマニュアルを更新する。

この間入院したおり人に作業を頼むので、マニュアルがあったか定かでなく結果ノールック戦法になってしまった。後日確かめたらちゃんと作ってあったから、過去の自分は偉いし記憶が死んでる。

余裕があるので、試みに明日、裁判所に行くことにした。事前に話を付けておこうと電話をすると、裁判所の人はいつも意外にカジュアルだ。手続きなどもあまり厳しく言われないのは、むしろ裁判所そのものが強力だからだろうか。

 

夜、後輩たちがおもむろに来年度への心配を吐露し始めた。自分は異動する前提で準備を進めているが、実務を引き継ぐ余裕が、後輩の方にないのが問題だ。残ってくれないんですか、と言われるが、もう1年は長過ぎる。

人事だからどうなるかわからんけど。

 

帰宅し、シワシワのカーテンをどうにかすべく、洗濯をしてみる。

高いところで作業をするのにイスに乗ったら、バキ、という音がした。ええ?!と見ると、座面の木が一本外れている。余計壊しそうで怖いが、えいやと力を込めて戻した。しかし小さい釘がちょっと見えていて、これは、壊れているな、という事実が残った。

じんわり濡れたカーテンが伸びる気配はない。