仮面福祉会

できることを切り売りしています

波打ち際を遠くから眺める

朝起きるとまた1つ物が売れていたから、宅配ボックスに入れてから電車に乗る。

 

ところで冷蔵庫が宙に浮いている。

実家の2台目をもらう約束は履行される目処が立たないが、父は母を説得すると、言っている。そのつなぎとして弟が送ってくれることになっているが、一向に動きがない。

来週から何を食べてしのごうかしら。

 

仕事は着々と進める。つい一週間前まで病院にお泊りしていたのが信じられない。瞬間的に強い風が吹くみたいなことが、生物の中で起こる不思議。

 

夜は組合の会合に呼ばれている。

この会合には毎回弁当が出るが、入院中に参加可否締切があり、返事が遅れた勢いで、弁当は不要!と言った結果、1人だけお預けの人みたいになる。しかしおかげさまで眠くもならずちゃんと思考できている実感があり良かった。

議題は今度やる組合員交流会について。コロナを越えて以来、他人と仲を深める催しがほぼ億劫になったので、干潟の端から海岸線を見ているような気持ちだ。自身が乗り気でないばかりか、楽しそうと感じる人を思い描くこともできない。かつて飲み会や結婚式の2次会を楽しんだ記憶と、目の前にいる後輩たちを何とか結び付けるようにして意識を保つ。みんな社会的で偉いな、と思う。

 

それから災害対応は、担当部署ではあれこれ動いているらしいと知る。未だボランティア対応に移行できない現地の事情は、想像を絶するがその事実により難しさが察せられる。残念ながら私には役立つ能力がないと知っているが、もし任務を与えられたらありがたく頑張ろう。

 

年賀状を出した友達からハガキが届いていた。同級生では先んじて出産したので、子どもはもう中学生だという。プリントされた写真で学ラン姿を見て、この世にいなかった人が徐々に出来上がっていく不思議さをじわじわ味わった。

友達はあんまり変わらない。