仮面福祉会

できることを切り売りしています

打ち寄せる金の惜しみ

前回入院したときは、帰る日に38度台の熱が出て、時期も時期だけにコロナではないのかと不安がりながら放出されたが、今回は元気だ。あの時の不調は何もかも内視鏡検査をしたせいだったと思っている。

元気なので、シャンプーもコンディショナーもないが、朝一シャワーを使わせてもらう。世の中には湯シャン主義の人がいると聞くが、なるほど1日ぐらいなら問題ない気がする。

 

荷物をまとめ、薬をもらい、会計をすると前回の入院よりだいぶ高い。え、内視鏡やらなかったのに?値上げの波がここにも?と戸惑うが、どうやら今回は完全救急扱いであれこれ点数がついているようだ。好きで救急外来入院したわけじゃないのによう、と、心のなかで地団駄を踏み歯ぎしりをする。

人命優先の病院にかかるのに、普通こんなに金のこと気にしないんだろう。無事だからこそ言えることだが、生きているからこそ金が惜しい。もう今年はいっそ医療費控除額ぐらい病院にかかってやろうかしら。

 

母に迎えに来てもらい、帰宅。即、洗面所が汚いのに悶えて掃除をする。数日目を離しただけでこれである。

午後から出勤しようかと迷うが、上司に休めと言われたのでお言葉に甘える。何となく疲れてしばらくうとうとしたが、徐々に普通になる。

 

月曜にやるつもりだった不用品の仕分けを始め、積年気がかりだった小型家電をメルカリに出したらすぐに売れた。いったいどういう人々なんだろう。

この他、売りに出すつもりだったもの1つ2つは、情が湧いてしまい、もう少し人生を共することにした。

 

散歩がてら、コンビニまで資材を買いに出て、問題ないことを確かめた。こうなると本当に、いったい何だったんだろうか。

 

夜、申し込んだ引越業者からダンボールが届いた。いよいよだな、と、過去の引っ越しを思い出して急激に心配の波が来る。毎回泣くほど途方に暮れる。