仮面福祉会

できることを切り売りしています

軟かな禁

夜中じゅう人の出入りがあり、断続的に寝る。これが入院だ。

幸い重度の人の少ないエリアのようで、看護師さんも排泄でばかり呼ばれている。高齢施設の様相だが、自立度も比較的高いようだ。むしろ、これだけクリアなのに、自らオムツを選択するんだな、ということが意外である。間に合わないほうが困るからかな。

自身は永遠に頭が微痛いぐらいだが、できることが何もなくて困る。ちょっと外出して明日のために仕事をしてきたいが、医師がいないと外出許可も出せないと言われてつんでいる。絶飲食も続き、輸液により喉も渇かず腹も減らず、未来人を体感しているところ。それでも食欲はあるから、早くあそこにかき氷食べに行きたいなと思っている。

 

昼過ぎ、周りの人々の所に面会客が来始め、賑やかになったのを狙って引越業者に電話をする。やんわりとした値下げ交渉に応じてくれた所に決めた。

来週だけで準備ができるか、というか来週準備できるのか、心配だ。

そしてこのタイミングで、中古物件情報が送られてくる。入院費もどれだけになるかしらという中、金を動かそうとする波がまとめて来るな。憂鬱だが、こういうときのために働いているのだ。本来。

 

昨日代わりにラグビーに行ってくれた友達から連絡がある。選手にあれこれ話せる席で、お金がらみのことばかり訊いてしまったよと言っていた。わかる。気になるよな。

それにしても今年の東芝が負けないので怖い。勝ち方もワールドカップ南アフリカのようだ(言い過ぎ)。

 

永遠に頭が痛いのに疲れてまた変な時間に寝てしまう。結果やはり夜寝付けず、ポッドキャストを聞きながら横になっていた。

にやにやしながらうとうとして、ハッと気付いたら看護師さんが点滴をどうこうしていた。恥ずかしい。