仮面福祉会

できることを切り売りしています

と思いきや入らない

母に仕事がある土曜日も何度目かになり大体わかった。今週も洗濯機を回すだけ回していなくなったので、粛々と干す。自分の洗濯をする間にあれこれやる。昨日は予定がなく家事の日だった。と母は言っていたが、母の家事には掃除が含まれていない。

8時過ぎにインターホンが鳴り、何奴と身構えたがどうやら約束をしていたらしい植木屋さんである。作業しながら発される独り言を聞きながら過ごす。

 

出かけて昼過ぎに横浜に着いた。横浜駅の人出はすごい。商業施設は新宿、駅構内は東京駅レベルかそれ以上にごった返し、神奈川方面の人が全員集まっているのではと思わされる。

外でに出ると古い西洋風の建物が並び、港の気配が感じられ、どこを歩いてもここが横浜だとわかる景色なのが流石だ。旅ではないが、全然違う文化域に来たことを感じる。

 

目的は劇場。井手さんが客演で踊るというので見に来た。リフトなどしているのが珍しく落ち着かない感じがする。

コンテンポラリーダンスが好き、とは言えないのは、好みがものすごく限定されているからだ。初めて見るダンサーさんでお試しの気持ちもあったが、次も見たいものではなかった。コンテの、なんかこう、身体表現の意思が強い、暗くねっとりしたところはちょっと苦手なんだが、大抵それだ。

主催のお子さんが出演していて、どんな英才教育を受けているのかしらと見る。歌舞伎だとテレビなどで稽古の様子を見ることもあるが、同じように、自宅で夜な夜な練習しているのだろうか。良し悪しは本人次第だが、めちゃめちゃに選ばれしものだな。

 

風の強い中また街を、早足で歩いていたら、ライブに行くらしい人々と合流してしまった。いち早く会場入りしたい人みたいになって恥ずかしい。これが新しくできたぴあアリーナかと見上げつつ、入らないのである。

 

夜、自治会の班の人々に配るゴミ袋にメモを貼る作業をする。区から出た、資源ゴミ回収の報奨金で買いました、と書いてあり、そんな仕組みがあるとは知らなかった。たまたま近所になった人々と助け合って生活している結果がゴミ袋として現れるとは、妙なリアルだ。

貼り終えてせっせと元の袋に詰めていると、作業が手早いねと母に言われたので、仕事の早さには定評がありますからと応えた。