仮面福祉会

できることを切り売りしています

純粋の尊さ

金曜日は毎週金曜日であることを疑っている。それに応えるかのように、金曜日だけ番組編成が違い、0655によんきびう隊が現れ、電車は少し空いている。

通勤路にある朝顔が相変わらず満載に咲いていて、日光や風の関係だろうが、みんな同じ方向を向いているのがちょっと怖い。グリーンカーテンの家のゴーヤはカサカサになっている。

 

もらった文書に書かれた数字が、どうしても合わないので法律事務所に電話をする。前に自分が送ったものにも同じ数字が書かれていて、何でかわからないが失敗したなと気が引ける。

弁護士さんはタイプが様々で、めちゃめちゃに上から偉そうに攻めてくる人もいれば、すごく下手に出てくる人もいるし、個性を廃して事務的にやる人もいる。

今回はどんなタイプかと身構えたが、やけにフレンドリーな事務員さんが対応してくれて笑った。何でですかね、ちゃんとお互い確認しましたもんね、おかしいですねごめんなさい!と言い合って収まった。みんなこうだと助かるな。

 

社内報の自己紹介記事をそろそろ書かねばと取り掛かる。自分の何を知らせたらいいのか、とりあえず書きながら考えていたら、これまでのみなさんと全くテンションの違う文章になってしまった。この間の法事もそうだが、人と同じことをしたくなさが抑えられない。歳を取って社会に飼い慣らされた要素はあれこれあるが、こればかりは収まる気配がない。

 

最近母が家の整頓をし始めたのか、30年以上前の、ドラえもんのおもちゃのパチンコ台が、おもむろに表に現れた。これを扱う幼児の様子には不穏なものを感じないではないが、パチンコ台も斜めになっていたら温泉地にありそうなゲームなのだから不思議だ。競馬とか麻雀とか、行為だけなら娯楽なのに、賭け事になった瞬間、遊びとしての純粋な楽しさが失われるものがある。賭けないと面白くないと言われるが、むしろ人生の損失なのではなかろうか。

ボロボロの箱にはエポック社と書かれている。今はもうこんなおもちゃ作らないだろうな。