仮面福祉会

できることを切り売りしています

これはなんの時間だろう

出張先に直行するので遅い朝。どうせ目覚めるだろうがと、保険のつもりでかけておいたアラームで普通に起きる。オールブラックスのモウンガに、お疲れ様と言う夢を見た。やばい。

 

いつもと違う駅から乗る電車で、市部に向かって行く。訪れた公共の建物は、絶賛外壁工事中で、終始何かを削る音が鳴り響いている。ホロの隙間から覗くと、ぼこぼこのコンクリートが剥き出しになっていた。どうやらレンガ風のタイルを全部剥がしているらしい。新しい壁色は市民の投票で決まるそうだが、職員さんが、外観の説明がしにくい色だと困るな、と言っていた。建物の実用性のありかになるほどと思う。

比較的静かな部屋で話を聞かせてもらっている間に、ちょっとお邪魔しますよと入ってきた職員さんが、小銭を仕分ける機械をかける始めた。狭い部屋がパチンコ屋のような音で満タンになり、流石に黙った。静寂を待つ時間は何故か人生でたびたび訪れるが、いつも不思議だ。

 

更に西に出張する後輩と分かれ、職場に戻る。がてら、途中でちゃっかりかき氷を食べる。ついでのある時を狙ってしか行かない店で、毎回ポイントカードを忘れ続けレシートにハンコを押してもらっている。次こそはと思うが、次がいつになるか知れない。

 

罪悪感から小走りで事務所に入り、バタバタと準備をする勢いのままオンライン会議。

情報交換会という名だが、交換できる情報がないと、上司が頑なにカメラをオフにし続ける。ストライキか。大人げないとは思うが、言わんとすることはわかる。足並みを揃える必要がないはずなのに、情報交換をすることで、同調圧力が生じているのを感じる。

 

いい加減に片付けて帰る。食卓に、母が買ってきたブリトーが出されていた。当の母は、皮に包まれたエビという様子から、東南アジアの食べ物かしらといい加減なことを言っている。意識が高いのか低いのかわからない。トルティーヤに米が包まれており、お好み焼きでごはんを食べるみたいだなと思う。