仮面福祉会

できることを切り売りしています

いとおしさがあふれる

4時前に起き出し、テレビの正面に椅子を置き座る。フランスの秋は雨が多いのだろうか。寒そう。南アフリカのコリシは今日も全力で国家を歌っている。

観戦を重ねると選手を覚え、解像度が上がり、チームに贔屓が出てくる。今回はどっちも好きで、どちらが不利になってもあぶあぶする。どっちでもいいから悔いのないようにやってくれ!と思うが、カードが出るなどして互いにいいとこが出ないのがもどかしい。

デクラークは最後まで強気元気ですごいかわいい。イエローもらったコルビが丸くなってるの、可哀想だけどかわいい。ポラードの顔ががっつり切れてるの怖いけど笑うとかわいい。デュトイの献身が評価されて嬉しいインタビューかわいい。アーロン・スミスはいつもかっこいい。モウンガの突破がなかったことになって哀しい、そんな暗い目で東芝に加入するのか、島流しみたいで辛い。

放送が終わったあとも、SNSをほくほくと見て回る。海パンのデクラークの後ろに、サーモンの握りとアサヒビールの小瓶が並んでいるのが映る。本当は日本なのでは。

 

少し寝て起きて、うまいかき氷を食べてから、井手さんの踊りを見に行く。

読解力がないから、自在に変な動きをしているのを、阿呆のようにただ眺める。井手さんは終始トドみたいなのに踊っていておかしい。ああいう風に私も、踊れないけど踊りたい。

ダンスが好き、から想像されるものと、この「好き」が絶対に合致しないのが寂しい。

 

後は図書館で仕事。正面に座る人がいびきをかいているのに、隣の若者がちゃんと声を掛けていて偉い。ただ煩かったからだろうが、勇気がいることだ。

調査は、まとめるたびに数字が変わって困っている。そんなわけないな…と思いつつ図書館を後にする。試しに入ったオーディブルで、村上春樹を聞きながら歩く。普通言わないようなフレーズが、音声で次々繰り出されるのが生々しくてちょっと嫌だな。