仮面福祉会

できることを切り売りしています

攻めながらにして情緒を拾え

二段ベッドの上段で4時前に起き出す。イングランド南アフリカが見たいのである。スマホで見られる時代はとてもありがたいがの、Wifiがどうも不安定だ。ちょっと止まるたびつながりがわからなくなり、前半は何とかこらえたが、後半20分ぐらいで力尽きた。

そして起きたら南アが逆転勝ちしていて、にゃー!となる。ドミトリーにしてはサービスの良いところであったが、ネット環境が悪いのは辛い。

 

憧れの六花亭と柳月を渡り歩く日。

 

黄色いバスに乗り、まず六花亭アートビレッジへ向かう。青空が見えたり隠れたりするなか、色付いた葉が落ちる森をわさわさ歩く。絵画そのものにピンと来にくい性分だが、ひとつひとつの建物が面白く、外と中と余すところなく気が配られているのがわかり、満ち足りる。

それから1時間真っ直ぐの道を歩き、六花の森へ。こちらは六花亭の花柄に専念していて良い世界観。壁紙全部あの花柄の部屋はちょっとぎょっとしたが、うちのお手洗いも中途半端な花柄にするぐらいならこれにして欲しい。

通販でしか買えないお菓子をこまごまかごに入れた。

 

帯広駅に戻り、柳月が工場に行く計画をするも、どうしてもたどり着ける足がない。やむなく店舗に行きあれこれ買い込む。柳月は東京だと三方六ぐらいしか売ってくれないが、フィナンシェがうまいのだ。あと、チーズケーキとかアップルパイとか食べてみたいが、尽くひとりサイズでないうえに要冷蔵で、現地に来たとて購入に踏み切れず、哀しい。

 

しょぼしょぼと六花亭の喫茶へ行き、かぼちゃのケーキを食べた。しっかり甘くておいしいし、コーヒーのおかわりもできるなんて最高だ。この度唯一の閑の時間である。

最終的に思うのは、六花亭は商売がうまいし、めちゃめちゃに儲かってるんだな、である。食べ物で人々を幸せにしたうえに、芸術にお金を還元するなんて、渋沢栄一みたいじゃないか。

 

食べ物でいえばあと、ジンギスカンだなと、セイコーマートで弁当を買い、今日はホテル泊まり。温泉のあるところで、漫画が満載された本棚があり慌てる。こんなにもてなしを提供されても手一杯だ。

 

NHKプラスでラグビーの試合残り20分を見る。デクラークが好戦的なのが相変わらずかわいい。

なんだか闘いのような1日であった。