仮面福祉会

できることを切り売りしています

ひとり早めに下りを駆け出した

ハンドメイドサイトで注文したスマホリングが、取引ステータスが発送待ちのままおもむろに届いた。出品者が発送連絡をしていないのだろうけど、これではお金がもらえないのでは。ハロウィン仕様の包装紙に、ちょっとしたメッセージまで付けられていたが、事務手続きが疎かになっている。絵を描く以外めためたな、天才肌の芸術家を思い浮かべる。

リングのない間に、細い傷だらけになったクリアケースの、傷の上に貼り付けた。

 

金曜は出勤したらクリーナーで卓上のホコリを吸い込む日。ホコリを全部どうにかしてくれる空調を早く開発してほしい。

職場のクリーナーはかつて一人暮らしの我が家にあったものだ。他の担当が使っているらしき音が聞こえて、すっかり受け入れられて良かったねと、ペットを連れてきた飼い主のような心境になる。

 

大量の発送が続き、空いてるから手伝いますよ!と他担当の人々が腕まくりをしてくれた。そして後輩がその対応でげっそりしている。気の利く人の集まりで、めいめいに、こうすべきではと主張するから、お願いしたとおりに作業が進まない。太古から繰り返されてきた「良し悪し」が発生している様子を遠くから眺めた。

 

父が、サ高住に住む友達に会ってきたと写真を見せてくれた。父は実年齢よりだいぶ若く見える、遺伝子に恵まれた人だが、高齢になるにつれ本当に個人差が大きくなるようにみえる。同級生が先に、かつて自身がイメージした典型的なおばあさん、おじいさんのようになるのは、どんな心境だろうか。出産した友達がお母さんになるのは見ているが、話題が子ども中心になるぐらいで、様子は意外に変わらない。身体精神的衰えを察する時にはきっと、もっとはっとするだろう。

写真の中の人々は愉快そうで良かった。