仮面福祉会

できることを切り売りしています

かけ違いのプロット

朝、仕事に出かける母の気配を感じて二度寝、起きて階下に降りると母はまだいて、ぼんやりワイドショーを見ていた。家を出るまで随分時間をかけるんだな。毎日出勤していないから、段取りがないのかもしれない。

 

昼前に家を出て、和菓子屋でかき氷を食べる。隣の席は食事の人で、味噌汁の香りが漂っていた。食堂の香りだ。

 

図書館まで歩いてゆき仕事。マウスを忘れ、タッチペンは電池が切れ、全然捗らないが根気強くやる。

スタバに移動して続き。ハロウィンのフラペを試しに買うが、広告のように黒白黄色のドロドロした感じがポイントなんだろうに、タンブラーに入れてもらったから中身が全然わからない。前に座る大学生らしい人が、JavaScriptをやり始めた、と友達に話している。JSはまだ若者が身に付けようとするポジションであるのだな。私には理解できそうでできない、文系が火を吹くギリギリのラインにある言語と認識している。

 

続きは家でやろう、帰って掃除洗濯してからやろう、と帰宅すると、鍵穴がシールで塞がれている。

は。

そうだ。数日前父がやらかしたがために、2つあるうちの1つの鍵についてすったもんだあり、私の鍵を親に譲ったのであった。そしていま私が持っている鍵では、このドアが開かない。この歳になって閉め出しとは。

奇跡的に自転車の鍵がささっていたので、夜までやってる図書館までこいでゆき、無駄に気持ちよさを感じた。最近歩いてばかりいたが、自転車最高だな。

20時過ぎまで報告書をやり、腹が減ったが母へ送ったラインがいっこうに既読にならない。いい加減帰るだろうとワンチャン家に帰るも、やはり誰もいない。電話をしながら10分ばかり待っていると、ようやく母が現れ、あらどうしたの、と言う。いや、どうしたのじゃないのよ。

結局、母が私のラインと着信に気付いたのは、日付が変わる頃であった。正直それは予想の範囲内だから構わない。

諸悪の根源である父が、自身のやらかしに対してすんとしているのが、一番腹の立つことである。