仮面福祉会

できることを切り売りしています

食い意地に導かれ走る

大抵、一番初めに事務所に着くから、電気ポットに水を入れる。社会人でいる間の事務所を随分変わってきたが、半分以上で鍵を開けポットに水を入れるような役をしている。単に混んでる電車を避けて早く着くだけだが、誰がやっているのかわからない仕事があると、落ち着かないというのもある。

 

とても乾燥する。卓上加湿器は白いモヤを吐き出しているが、中に入れた水の量を考えると気休めでしかない。やたらノドが乾き午前中だけで1リットル近く水分を消費する。しかしそれがちゃんと体内に行き渡っている感じはしない。

 

昼にばーんと飛び出し、念願の秋かき氷を食べに走ったら、開店が14時からであった。準備をする店員さんと目が合って恥ずかしい。すわ、と別の店に駆け込み、芋のかき氷を食べて事なきを得た。食い意地が類を見ないバイタリティを発揮させる。

 

見積依頼をしていた印刷業者の営業が、急に事務所にやって来た。明らかに新人さんで、前回依頼した時には、納品日を間違えるという、ゴリゴリのミスをしでかした人だ。先輩に、足で稼ぐようにとでも指導されているのだろうか。メールでいいですよと伝えるが、近くまで来たので、と笑っていた。いやだからお前の都合で急に来られて迷惑だと言ってるんだが。

 

北海道で、全国旅行支援をやっているという情報を知りにわかに慌てる。この制度を活用できたためしがないし、仕組みが何だかよくわからない。よくわからないが何か申し込んでみた。

割引とかポイントとかおトク情報みたいなものに、惑わされないでのびのび旅ができるご身分になりたい。