仮面福祉会

できることを切り売りしています

かつて、だった頃

雨が降り、しっかり寒かったからブルゾンを着て外に出た。それでも手が冷えて、手袋、が一瞬頭を過ぎり、即座に打ち消した。季節を駆け過ぎだ。

 

関係はなかろうが、毎日しっかり電車が遅れる。

 

とても眠い。電車内では立ったまま寝ていたし、始業しても即座に寝たい気持ちがあふれる。朝に弱くはないが、学生の頃友達に「起きてないけど動いてる」と評されたのをちょくちょく思い出す。電話をしている間は覚醒できるから、せっせと受話器を取ることに務めた。

午後は手応えのある打ち合わせができて嬉しい。ようやく物事が再始動し始め、忙しい風が吹き始めている。

 

オーディブルをお試ししてみている。

声に出して読むという行為は、高校生を最後にする機会がなくなったが、あれは味わい深かったし良い体験であった。詩歌の授業で当てられがちで、特に、宮沢賢治の永訣の朝を読まされたのをずっと覚えている。

あめゆじゅとてちてけんじゃ、聞いてみようかと探したら、制服女子のイラストがサムネイルのしかなかった。気分に合わないので聞かなかったが、よく考えたら、私がまさに過去、あめゆじゅとてちてけんじゃと言う女子高生であった。同じ属性でこんなに別としか思えないのは、「女子◯◯」と自認したことがないからだろうか。

あれこれ探した結果、舞姫を聞き始めたら一瞬にして眠い。意味がないな。