仮面福祉会

できることを切り売りしています

あんパンをお食べよ

降って湧いた休みで、とりあえず寝ると決めた。そして今日に限って母の朝が早い。ひとりの朝に慣れてしまったので、目覚めたときに起きている人の気配を感じた時点で、朝食を放棄して速やかに二度寝した。

変な夢ばかり見て起きると12時を過ぎていた。

 

かき氷屋に電話をして、予約が取れたので意気揚々と出かける。

路地に入ると風がめちゃめちゃに強い。これで吹き飛ばされないのだから、人間の質量はしっかりしたものだなと思う。

お店は平日だがたくさんの人がつまっていた。20歳そこそこぐらいのグループが多く、会話が弾み賑やかだ。近くの席が悪口祭りになっていたので、イヤホンをつける。

 

ちょっと久しぶりで銀座をぶらぶらする。

顔のはっきりした背の高い外国人のグループが、タグホイヤーの前で、ちょっと寄ってこうぜをやっていた。自分にも覚えがあるが、海外に来てわざわざ外国のブランドショップに入るの、どの国でもある所作なんだな。

 

一方私の目的は、毎年この時期のお楽しみ、キムラヤのあんバターパン(かぼちゃ)である。店内が空いていたので、どのように食べるのが推奨なのかお店の人に訊いた。常温です、とのことであった。そうなのか。パンなんてあっためてなんぼみたいな先入観があったから、盲点を突かれたよう。しかしそう言われてみれば、あんパンはふつう温めない。でもあんバターぱんはちょっとパリッとさせるとうまいし、溶けて溢れるバターの背徳感も嬉しいのだよな。

どうやって食べるかは検討するとして、とりあえず2個買ってほくほくである。外国の人も、高級時計じゃなくて、キムラヤのあんパンを買った方がいいよ。

 

できたばかりとばかり思っていた無印が改装しているし、ロフトにはニトリが入ると書いてある。西武が不安にさせてくるのも大概にしてほしい。

それらがもともと入っていた建物は都の施設になり、ポスターが貼ってあるが何をやっているのか全然わからなすぎて、遠巻きに眺める。

 

暇になり、やってみようかと思い付くことたちが、中に浮いてまとまらない。できそうなことを端からどんどんこなしていく秋にしたい。