仮面福祉会

できることを切り売りしています

選択を迫らないでくれ

夜中に起きてW杯の開幕戦を見ていたが、スカっとしない試合で度々意識が飛び、後半の途中で諦めた。フランスの応援がえげつなく、前回の日本戦も相手国にとったらこんな感じだったのかと考えると申し訳ない。確か四年前の初戦、ロシアだったな…。

 

強い雨音で起きる。雨雲レーダーを睨み、出立時間を見計らう。えいやと表に出てほどほどの雨のなか駅に向かうと、三陸鉄道は運休中だという。なんと、なんと…。

動けないかもとなった瞬間に一刻も早くこの場を離れたくなり、勢いで盛岡行きのバスに飛び乗った。しばらくすると雨は止み晴れ間が出、三陸鉄道乗れたかもしれないな…と後ろ髪が巻き込まれまくる。運行状況調べたい欲を度々押さえつける。良いんだ、石割桜はいつか見ようと思ってたんだから。

 

盛岡に着くと完全に蒸し暑い。来たからには市街観光をするが、ただひたすらに暑い。レンガ造りの古い元銀行など、良いものはたくさんあったが、悲しいことに、どこかで見た感は否めない。途中ではやかけん(福岡の交通系IC)を拾い、どうしようもなさすぎて交番に届けたりした。

気持ちが盛り上がらないまま観光案内の人に聞いた夜市に行くと、道沿いにたくさんの出店が出ていて急に楽しい。商店街のお店がめいめい売り物をしているらしく、ちゃんとしたごはん系がたくさんあってテンションが上がる。豆腐屋さんの店で味噌田楽豆腐を買い、八百屋さんで焼き芋を買い、お菓子屋さんでキャロットケーキを買った。

そのあとに寄った河原のエリアでもイベントをやっていたが、こちらはおしゃれなやつ。

街を盛り上げよう的に新たな風が入ると、同じようなおしゃれに行き着くように見える。多分自分がやってもそうだが、先に行った夜市みたいな、無理なくダサくもなくほっこりみんながハッピーみたいなのが、個人的には理想である。

 

ドロドロに汗だくになりホテルに付く。新幹線停車駅で、古いビジネスホテルがたくさんあるうちの1つ。必要なものは揃っているが、年期が入っていて気は落ち着かない。布などの調度品に人の気配を感じ取ってしまうので、そもそも知らないところに泊まるのに向いていない。新しくて清潔なホテルでのびのび過ごしたいが、金を出せばそれが叶うとも限らなくて難しい。

身を小篭ながら夜市で買ってきたものを食べ、100カメを見て笑い、早々に寝た。