仮面福祉会

できることを切り売りしています

よく、わかりません

起きぬけの絶望感が強い。眠いとかじゃなくて、ただの、中身のない、絶望。ただ、朝のどんよりは大抵みんなそうだと聞くので、通常仕様と言い聞かせ体は稼働させる。

 

上司と後輩が都外出張で不在。長距離出張は久しくしていないが、何しろ移動が恐ろしい。作業をすることなく他人とただ一緒にいる時間を、どうこなしたものかということばかり考えてしまう。

今回は幸い留守番。人の少ないなか急にインド人がやってくる。発されるひとつひとつのフレーズは日本語なのだが、言いたいことが全然わからなくてすごい。文法なんてわからんでも、単語をつなぎ合わせれば大体通じると見くびっていたが、パーツの力を見直してしまう。最終的には前後関係で概ね察したが、こちらが伝えたいことが伝わっていない。お香の良い香りがした。

 

昨日は左、今日は右の背中とみぞおちが痛む。定時で帰り癖がついてきたのでさっさと帰路につく。

道の先で、大きな月を横切るように黒い雲がかかって、ぼんやりしかし煌々と光っていた。何かのようだが何にも例えがたい、シンプルに美しいだなと見いった。

 

夜はだいぶ涼しく感じるが、最低気温は相変わらず25度だとか言われているのが不思議だ。この夏ほど気温と体感について考え続けたことはなかった。けれどこの夏のみで終わらないどころか、始まりではという恐れがつくづく恐れでしかない。クリーニングから帰ってきた冬物のコートなどを見るにつけ、こんなものが必要になる日はもう来ないのではと思われる。