仮面福祉会

できることを切り売りしています

明日には実現する

いつもと同じ時間に起き、おにぎりの番組を見てから家を出たが、でかいリュックを背負って向かう先は長野だ。自由席の真ん中の席に滑り込みひと安心。新幹線からローカル線に乗り継ぐ。

 

夏休み何をかせんと悩んだすえ、農業をやらせてもらうツアーに参加することにした。新しい脅迫と感じた移住相談会で知った情報にまんまと飛び込むのだった。

着いてまず研修会のように自己紹介をさせられあばばとなったが、参加者が自分ともう1人だけだったので脅迫が薄れて助かる。

手伝いをさせてもらったリンゴ園は、多分30代ぐらいの人がやっていて、仲間の酪農家さんと、フィリピン人の技能実習生なども来ていて賑やかだった。昔やんちゃしてましたよという雰囲気の兄さんたちが、好き勝手言いながらざくざく作業を進めていき、とにかく明るい。農業の先入観だが、大先輩農家に怒られたりせずに済んで良かった。暑さも恐れていたが、木の影に隠れつつ作業をして事なきを得る。

 

いっても2時間程度で終わり、夜は私にとってハードルの高い、バーベキューが設定されていた。今更最近気付いたのだが、自分はどうも無意識で、人まかせにして当たり前みたいに振る舞いがちのようで、共同作業にすごく向いていない。

今回は本当に客で、上げ膳据え膳でうまい肉うまい野菜をとにかく食わされるばかりだったのだが、本当にこんなことで大丈夫か後で怒られないかなと心配であった。

バーベキューには地元で起業しているような若者たちが集まっていて、あれをやりたいこれをやってみようあの人に相談しようという話ばかりしていて恐れ入る。みんな明るく前向きで行動力がある。そういう人々を集めたのだろうが、自分が田舎の先細りのイメージを勝手に作っていたとわかる。東京民なんてお呼びでない。

 

宿泊が廃校活用した施設で、どう見ても合宿するためにある畳敷の、だだっ広い部屋を1人であてがわれる。高校の合宿では1人一畳だったのに。

夜は外の風が涼しく、久しぶりにエアコンなしで寝られて嬉しい。