仮面福祉会

できることを切り売りしています

緩やかに消えていく未来

電車が空いていて、車内の見晴らしが良くてきょろきょろしてしまう。いっそ不安ですらあるが、もうずっとこのままならいいのにとも思う。

 

人口が減るにつれ、まず地方から段々に人がいなくなるから、そのうち都市だけにしか人が住まなくなるんじゃないか。大抵の人は30平米もない小さな借家に一人で暮らし、その不動産の持ち主は海外の投資家だったりするだろう。

第一次、二次産業をやる人がいないから、今より多くのものを輸入に頼らねばならない。その代わりに外貨を稼ぐ必要があるが、外に売れる商品などそうなかろう。やむなく身売りをして国はどんどん小さくなっていく。

私の貧相な想像力のゆき先はどうも、国がフェードアウトしていく結末となる。しかし自然災害と戦争がなければ、フェードアウトしたからといって本当に消滅するわけではない。それに、自分の次世代がないなら、どうでもいいことだ。しかし、律儀に憂慮している。

 

木曜にコロナだとわかった部長が一番に出勤していた。ご苦労様なことである。待ちの案件に加えて相手に休みが多くてぼんやりする。そういえば昨日寝付きが悪かったのだ。

 

大きなかき氷が食べたいのうとダメもとで電話をしたら、意外につながって予約ができた。電話のために入った階段室から外が見え、ざっと雨が降っているのがわかった。

雨は一時的でしかし時々通り過ぎていく。かき氷のお店の中が蒸し暑く、すぐに溶けそうで慌てて食べた。

 

帰りの駅に人がいなすぎて始発のよう。雨はまだ思い出したように降る。

明日弟たちは、諏訪湖の花火に行くと言っていた。諏訪湖とか長岡とか、日本三大のような枕詞がつく花火など、一生見られないと決め込んでいたが、行けるんだな。自分が行くわけじゃないけど、台風の行方を見守り、大丈夫そうだなと安堵した。

 

草刈正雄ファミリーヒストリーの最後のところを見る。どうもこの人は感情を読み取りづらいなと感じるが、多分真田丸のせい。