仮面福祉会

できることを切り売りしています

他人に自分しか見ない

雨が時々降ったり晴れたりするからずっと傘をさしていて、日傘でも雨傘でもない瞬間がある。

 

久しぶりに歌舞伎座に来た。歌舞伎座も開場から10年たち、あちこち草臥れ汚くなってきていて残念。伊勢神宮みたいにはいかないものな。

コロナもあってか、チケット代金がうなぎ登りで、余程目当てがないと重い腰が上がらなくなった。お客さんは幸いたくさん入っていて、ある程度、海外から観光に来た人々に支えられているようにも見える。

演目は昭和歌舞伎で、ベタベタな時代劇であった。中途半端に古いと、古典歌舞伎などよりとかよりも古さを感じるから不思議だ。一周回るにはまだ早い。隣のおばあさんが、見栄とか歌舞伎らしいところが見たいのよねと言っていて、確かになと思う。お客様アンケートを設けるぐらい、してくれても良さそうなものを。

 

時間が空いたら作業をしようと、サーフェスをリュックに入れていたがそんな隙はなく、ただ重いもの持ってるだけの人になった。

 

夜、兄と弟夫婦が家に集った。義妹は休みのたび義理がたく顔を出し、朗らかに楽しそうに時間を過ごしていくので尊敬する。無理に来なくて良いのよと思うけど、そう思うのは私が無理だからであって彼女は本当に全然気にしていない可能性がある。私の方が途中で疲れた。

リフォームにともない父が兄弟に、残っているものの要不要を分けるよう言っている。それに母が一生懸命、急ぐことはないと制していた。しかし実際、母以外の人々はそう執着がなく、ただ面倒くさいだけなのだった。母も私もそれぞれただブーメランを投げている。

 

仕事とか副業とか旅とか友達との約束とか、急に積み上がったタスクにげんなりし、じんましんもあり、珍しくなかなか寝付けず不愉快であった。