仮面福祉会

できることを切り売りしています

どちらも希望しない色

起きると目覚ましよりも30分遅い時間だった。なんでやねん、と突っ込みつつ巻きで支度をする。タッパーに、買い置いてあった餃子とブロッコリーをぎゅうぎゅうにつめて蓋をする。ひどい弁当である。

 

お盆の気配で電車の空きを期待したがそうでもない。正確なお盆時期が一向にわからない。

 

先んじて夏休みをとったはずの部長が、旅先でコロナをもらってきたらしくまた休んでいる。気の毒に。

この3、4年、風邪すらひいていないので体調不良に耐性がない自覚がある。このあと一生具合悪くなりたくないが、そんなわけないから恐ろしい。

 

事務所の会議室を使うので、よその部署からどやどや先輩たちがやってきた。最早懐かしい面々という感慨すらある。しばらく会わない人と話すのが気まずく、防犯カメラから逃げるように相手の視界の外へ外へ、気配を消す。風邪の体制と同じく、人付き合いがの体制もすっかり減じてしまって久しい。

一方仕事はさすがに手慣れてきて、7月の締めが滞りなく済む。

 

帰宅すると両親が旅から戻ってきている。だいぶ早く帰ってきたらしく、朝には扉が取り付けられていた。リフォームの続きすらできる程とは。その扉の色が中途半端な茶色で、父の希望「白」と、母の希望「焦茶」の間をとったのだという。いやそこは間とかじゃないだろう。

 

岩手に行くチケットを取ってしまい、さてどうしたものかと悩む。9月本当に休めるのかな。