仮面福祉会

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血管をぐりぐりされる

健診のため飲まず食わずで、でも昼の弁当は持って家を出た。

昨日、新しい日傘が届いていたから、さして嬉しい。同じものだが前の傘は自動開閉ボタンが緩く、ちょっとの力ですぐ開いてしまうのに少し難儀していた。そういうものかと諦めていたが、どうやら個体差であったもよう。薄々そんな気がしていた。

 

健診は10時半からだからそれまで仕事をする。水分が足りてない、が、思考の8割ぐらいを占めてパフォーマンスが激落ち。だが、3つ4つタスクを片付けた。えらい。

 

健診。採血針を刺されたものの全然血が出ない。看護師さんが謝りながらちょっとずつ針を刺し直すのに、噂で聞いたことあるやつだな!と感激した。私の腕には、素人でも刺せそうな青々とした血管が浮かんでいるので、今までとんとご縁がなかった。水分取ってないからですかねと余計なことを言いながら、拳をぐいぐい握ってちょっとでも血を出そうと頑張る。

初めから躓き、視力は出ず、ちょっとずつ時間がかかる。婦人科でぼんやり待っていると、待ってる間にX線やっちゃいましょう!と、健診フロアでない所で肺を撮られ、健診台でぐるぐると回った。スタッフのみなさんから早く回そうという団結力を感じ心強い。

結局昼を過ぎてしまったが、バリウムを飲んだせいでお腹は一杯である。午前の自分を慰めるために白くまアイスを食べた。

 

午後は大学の先生と打ち合わせ。建設的な話ができて安心するも、帰りがけに部長が雑談を投げ掛け、30分延長する。何で。水分が足りず頭が痛いし、下剤も飲んでるし、勘弁してほしかった。

 

夜、バリウムをこの世で一番ぐらい嫌っている母と話す。胃の蠕動を止めるための筋肉注射で、瞳孔が開いてよく見えなくなるのが嫌なのだ、という。注射などしたことないが、そういうのもあるのか。健診のたびにそんなゾンビみたいな人を輩出していたら大変では、と、にわかに信じがたい。