仮面福祉会

できることを切り売りしています

我が身と気付かなさが鮮やか

週半ばに休むと、何故か毎日金曜日のような気がする。そして今日は本当に金曜日。

昨日出なかった相手に再びしつこく電話をかけるが、でない。一回向こうから電話が切れたので、ますます愉快犯の可能性が高まる。

 

気付くとジブリの新作が公開されており、SNS界隈で、どう生きるんだろう…という謎の抽象問答が繰り返されている。みんなわからないことを上手に楽しんでいるな。何となく、教養としていずれ見に行くんだろうなと思っている。

 

夜にテレビでYMOのことをやっていて、知っているが完全に生まれる前なんだなと、初めて認識して感心した。YMOも最早教養の域と捉えているが、あんなに短い間で影響力がすごいことだ。

写し出される日本の様子は、昔というよりパラレルワールドのようでちょっとぞわぞわする。両親も当時、あんな風にしゃべっていたのだろうか。

 

父が出かけており、母と話す。

母の友達が自信の息子に昔から「バカな彼女を連れてくるな」と言い続けてきたと聞いたことを、偉く面白がっていた。私はとてもそんなこと言えないわ、と母は言う。しかし私の知る限りでは、弟が結婚相手を連れてきたのが最初で最後なので、言っても言わんでも結果変わらんのじゃないかな。

連れてきてから、そんなバカじゃ駄目だと言うよりは、事前の方が余程良かろうと言うと、それはそうねと母は笑っていた。

私が連れて来ようとした相手に、そんなんじゃ駄目だと言ったのはまさに母である。

 

次いで、父が最近推し進めているリフォームなどについて、性急すぎるとぼやいていた。母は情緒的で過去や思い出を大事にする人なので、祖母と暮らした家が変わるのが嫌なのだ。一方で父は、あれもこれも捨てれば良いと判断を迫る。加えて父は、無自覚に支配的な人だ。

そう構図を描くと父が鬼のようだが、父の考えもわかる。亡くなって14年が経つが、祖母の部屋には祖母の家から持ち込んだ満載の荷物が詰め込まれ、足の踏み場もない。いつかどうにかしようという気持ちはあるらしいが、14年間来なかった「いつか」を待ちきれないのは私も同じだ。

どうにか、母の自主性をもって進むよう、上手に話し合いをして欲しい。

 

両親がいないうちに、自分の部屋をもぬけの殻にして転居することを妄想している。

保育園の面接は受けることにした。