仮面福祉会

できることを切り売りしています

人生の脇を通る

気になっていたかき氷屋に向かう。予約も台帳も待ち情報もなく、覚悟をもって行く。しかし、着くと日向の歩道で待つスタイルだったので、止めようかな、と思う。が、また来るのも面倒なので待つ。結局1時間ぐらいで入って出た。

 

駅まで歩いていると、大学の敷地の回りに明らかに大学ではない母たちと塾バイトらしき人々が群れている。でかでかと四谷大塚と書かれた板がある。試験か。

夏は勉強の季節らしいが、中学受験に縁のない人生だからか実感がない。漏れ聞く今時の小中高生はみな、建設的に勉強に取り組んでいて、どんな素晴らしい大人になるのか楽しみだ。

 

ローラースキーの情報を得ているスキー用品の店に行く。何か趣味を、という大人にありがちな悩みで、近所でもローラースキーをやりたいが、道具はいかほどかと相談する。そして何だかんだ話しているうちに、クロカン用の靴を買っていた。これもよく聞く、まず道具を買ってしまう大人の振る舞いそのものだ。おまけで長野のブルーベリーをもらった。自然に受け入れたが、変だな。

 

その足で祖母の様子を見に行く。変わりなさそうで良かった。しっかり蒸し暑く、散歩するのは憚られたので、雑談をあれこれして時間が経つ。祖父母が街の本屋をやり、父が店頭でタバコ売りの店番をしていた。という戦後の話は、何度聞いてもフィクションのようである。

 

夕方、ネイルのお店で、サンダルに備えて足の爪を塗ってもらう。カーテンの向こうのお客さんが、遺言とか親戚間の確執などの話を赤裸々にしておりざわざわする。金目は遺恨を生むのはよくわかるが、公共の場で他人にする話じゃなかろう。

それはともかく、久しぶりに爪がピカピカになって嬉しい。

 

来週、父と野球を見に行くことになる。