仮面福祉会

できることを切り売りしています

夏に打ち勝てとや

昨日おもむろに兄が帰ってきた。そこらで用事があったついでのようだが、自身の部屋を片付けよという指令が父から出ているらしい。かの部屋を空けて、何か目論みでもあるのだろうか。弟夫婦を泊められるようにしたいのかも。

ガス台、風呂、トイレとリフォームを進めてきた結果、絶対現状維持主義だった母の態度が軟化してきたのがわかる。実現不可能と思われた、かつて祖母の部屋だった所との境目をぶち抜く案も、現実的なものとして検討されているらしい。するといよいよ私も部屋を空にしていかねばなるまいな。

 

迷いに迷ったすえ、ローラースキーの会に出かける。日陰のない公園で13時半スタートという地獄のような設定。

そもそも駅から会場までの徒歩がきついよねと、風にあおられる日傘を押さえつけながらたどり着いた公園では、ゼッケンをつけた人々がせっせと走っていた。聞けば、8時間リレーマラソンをやっているのだそうだ。どう考えても止めた方がいい。

走る人々の来ないところで練習をして楽しいが、息の切れかたが尋常ではない。これは、体温が上がってるせいだな。上手に汗をかける気がせず、麦茶を飲むも、食道から胃の辺りに溜まるだけで気持ちが悪い。

休み休み、騙し騙しやって一応元気なまま終えた。木の下にたどり着くと、ポケットに入れていたペットボトルがなくなっていた。その辺りに放置されるペットボトルの様子を想像し、申し訳なく思う。

帰る頃には日差しが少し和らぎ、風が気持ち良いと感じられるぐらいになっていた。口の回りを舐めると塩の味がする。人々はまだ走っていた。

 

夜のニュースで、東京都主催の婚活推進イベントのことがやっていた。母がそれをながめて、冗談半分に、あなたも行く?と言った。爆発しろ、と思った。