仮面福祉会

できることを切り売りしています

自分のせいとわかっているけどいない

雨仕様の靴で長傘をさしてでかける。

目的地につく頃には雨は概ね止んでいて、途端に足元が重くて煩わしい。

 

婚活の相談所に行く。これまでにあったことなどつらつらと話し、悲しくなり、面談室を出た。何が悲しかったのかその場ではわからず、歩きながらなぞって考えていたが、お前が悪い、とストレートに言われて普通にへこんだだけだとわかった。

自分に非があることとか足りないところとか、わかっているしその通りなのだが、だからといってどうしたらいいんだ。例えば子どもの頃誰かをいじめていたとして、100%自分が悪いし相手を傷付け人生を狂わせたと理解したら、どうすべきなんだろう。反省して、死ぬまで罪を反芻するぐらいしかできなくないか。それでいいのか。

 

へこんだまま髪を切ってもらう。基本料金を千円上げますとお知らせが出ていて、上がり幅がでかい。担当さんが偉くなって千円上がったときも迷ったが、いよいよ転院を考え直すか。いや、髪をのばして行く頻度を減らすかな。

 

ついでに岡本太郎美術館に行った。

特別思い入れはないが、稀有で素敵だと感じる作品が多いので好きなんだと思う。いくつも同じのような絵を並べて飾る企画展がやっていて、それは少し気持ち悪かった。庭に置かれた彫刻も面白かったが、鬱蒼としていてちょっと怖い。

 

コミュニティバスの停留所を次々に歩いていって、ちょうど良い時間の停留所で乗り帰った。

 

結婚相談所の人は「やめる人はみんなすっきりした顔でやめていく」と言っていた。そんなわけあるかよ、と思ったが、やめること自体は止めないんだなというのはちょっと意外であった。様々な人を傷付けたことを悔いながら、多分やめると思う。