仮面福祉会

できることを切り売りしています

われわれはわれわれである

久しぶりにおばあさんのところへゆく。久しぶり過ぎてどうなってるか不安で、嫌だなぁと呟きながら出掛けた。

ドアのポストに2日分の新聞が挟まっていていきなり不穏だが、テレビの音が漏れ聞こえてくるので無事ということか。いやでもテレビつけっぱなしでどうにかなるかもしれないから全然油断はならない。

決意して入るとおばあさんは定位置のイスに座っていた。良かった。

軽い脳梗塞でも起こしているのでは、と関係者から聞いていたので、右腕を不自由そうにしているのが気になる。心なし、全体的に緩慢な感じもある。本人が入院したくないというので、最終的に家でどうかなるのも仕方ないが、ドアを開けるときの緊張感が今後も続くかと思うとちょっと、憂鬱ではある。

 

ジムへ行きおにいさんと筋トレをしている横で、スタジオプログラムが大盛況である。よく見ると、猫耳だとか魔女帽だとかハロウィン的なものを身に付けている人がいる。どうやら、人気のクラスには熱心に通う決まったメンバーがいて、自然ドレスコードが決まるなどコミュニティが熟成されていくらしい。そういうのが気持ちよい星と、そうでない星人がいるよな。長い発達の過程のどの辺りで決まってくるのだろうか。

 

そうこうしている間、父の参加するアマオケ定期演奏会をやっていた。最近バイオリンを始めた従姉の子どもが来ることが最大のトピックスであり、その報告をあれこれ聞く。その子に限らず、子どもの習い事の始めた止めたの話を聞くにつけ、攻略の難しいゲームのようだなと思う。つい、自分だったら、と考えるが、その「もし」はついぞ訪れないとわかっているので、また不毛なシミュレーションをしてしまったなと、可笑しい。

 

日本シリーズを堪能して週末を終える。