仮面福祉会

できることを切り売りしています

薄いカバンを肩に持つ

今日が期限の特典チケットがあるのでハンバーガーを食べに行く。特典はパンケーキによって得たもので、でも、特典がハンバーガーなのだ。ハンバーガーなんてもう何年も食べていないのに、促されるように食べにゆく。生かされてるな、という感じがする。

ブルーチーズバーガーと、付け合わせに選んだサラダ、ではなく、フライドポテトが盛られた皿がやってきた。フライドポテトなんてもう、ハンバーガー以上に食べていないんだが、と逡巡したが、きれいに平らげた。

 

先日、去年の今ごろ何してた?という話題になり、なにも、何もしてなかったな…と恐ろしがったのだが、舞台に出るので毎週スタジオに通っていたことを思い出した。そんな非日常が記憶からこぼれ落ちていることのほうが恐ろしい。

そのスタジオに、ダンスワークショップに参加しに向かった。

ワークショップには珍しく、体系立って作品らしきものにする内容で面白かった。同じ動きをするのでも、主宰の人が踊るのは他と全然違っていて不思議だ。私自身はそれ以前にただ歩いてるだけでもぎこちないレベルなので、楽しいのは楽しいんだけど、同時に悲しさも募らせる。何なら見本で踊るのをずっと見ていたい。

 

帰りがけ思い立ってクリーニングに出したのを取りに行く。丸腰だったのでハンガーを左手で持ち、右の肩にかついでわさわさ音を立てながら家まで歩いた。

子どもの頃読んでいたマンガに出てくる、ちょっとワルい男の子はたいてい、鞄を右手で肩にかつぐようにして持っていた。何かの弾みでその持ち方になるとうっかり恥ずかしく、かっこうつけてるわけじゃないのよ、と謎に自分に言い訳をしてこう、左手に持ちかえたりしてしまうのだ。

洗濯物を持つのにかっこうつけるも何もあるかいな。

 

夜、日本シリーズがやっていたので見る。好きな選手がどちらかといえば多いヤクルトを応援するが、昨年から引き続き良い試合が続いておりしびれる。村上がホームラン打つの、初めてリアルタイムで見られて嬉しい。ヒューヒューと囃し立てた。

 

ハンバーガーとフライドポテトが永遠に消化されなくて苦しい。