仮面福祉会

できることを切り売りしています

間の風情は潰される運命

2週間ぶりにおばあさんの家に行くので昨日から緊張している。最悪の可能性をシミュレーションしてからドアを開けると、今日は無事にイスに座っていた。色々気になることは多いが、最低限可とする。

 

お使いを終えて浅草に向かいまずかき氷を食べる。待ち合わせるが1時間早いほうに勘違いしていて中途半端な時間に。最近こういうの多くて怖い。

合流した友達とその辺りをプラプラするがとにかく人が多い。外国の人が少ないのにこれでは、インバウンド復活した日にはどうなるのか、思いやられる。

コスプレの人と着物の人がわらわらいて、こんな道あったかしらという通りが点在し、新しいものは全部が作り物めいている。街全体がそういうテーマパークなんだなと捉えるとふに落ちる。人を避けて隅田川に出ると、たくさんのコスプレたちがスカイツリーを背景にかわるがわる撮影をしていた。なるほどそういうことか。その間をランナーが走り抜けてゆく光景はだいぶカオスである。

 

しかし目的は平成中村座である。仮設劇場の中はどこも狭くて人間の活気が集中している。

一部の綾の鼓はふわふわしていて、いかにも昭和歌舞伎という感じ。薄暗くなりすぐに眠くなってしまう。舞台装置が抽象的なのが珍しくて良かった。

二部はクドカンの新作で、まぁとにかく賑やかでぎゅうぎゅうに詰め込まれており、溜まっていた鬱憤がはみ出ていた。ネタ要素が多過ぎて、最後に急にまともなこと言うのが冗談なのかどう捉えて良いのか戸惑う。もう少し削ぎ落として本筋にも気を行かせてほしいな、楽しいけど。

 

明日も休みなのを良いことにその辺のお店に入る。カウンターで注いでくれるような生ギネスがあるのに、食べ物メニューは中華という謎の店ですごく良かった。もりもりのキャベツに八角が効いてるのがうまかったあれ一人で全部食べたい。あれこれ話し、ギネスを2杯飲んで珍しく浮かれたし気持ち悪くならなくて嬉しい。

 

平成中村座とプリントされたビニ傘を買ってさして帰る。取られないように印を付けておかないとな。