仮面福祉会

できることを切り売りしています

戻れるうちに踏みとどまらねば

休みをとっているので存分に寝る。ぬくぬくしていると、蕎麦屋に行かないかと誘われる。平日しかやっていないかき氷屋ルートを想定していたので数分悶えるぐらい迷ったが、稀少で勝る両親と蕎麦屋を選択しバタバタと支度をした。

しかし着いてみると既に結構な行列ができていて諦めた。

地元であるが何故か検索した人が来るような店で、平日でこれではもう一生来られないのでは…いや、桜か、桜のせいなのか…。

と、もごもごと呟きながら解散し、予定どおりかき氷屋に向かった。両親の誘いを断る後ろめたさも回避したうえに、かき氷はもう百点満点にうまく、むしろ人気の蕎麦屋に感謝したい。

 

寒くはないがめちゃめちゃに風が強い。

用があり皇居の東御苑に行く。本丸の辺りまで入れることを今の今まで知らず、天守台に登りつつ、ほんとにいいのか…?と戸惑う。こんなにほいほい人が入れるエリアがそこそこ広くて、しかし御所もどこかにあるなんて、どれだけこの敷地は広いのか。ありがたくて拝むしかない。久しく見なかったつくしが乱立していてむしろ恐ろしかった。

それからなんと、更に恐ろしいことに、カウンターの寿司屋に行った。同い年の職人さんが切り盛りしているところで、そうか我々はこんな店を持てるぐらい大人になったのか…と畏敬の念しかない。握りはもちろんだが、出されるもの全てが目が覚めるようなおいしさで、食材自体は知ってるものなのに、普段食べてるものは偽物なのかしらと疑うほどでこれは、これは良くない。贅沢をするということの意味がよくわかった。

全ての客が見渡せ会話が丸聞こえなので、余計なこと言えないぞと気を張ってしまった。それも含めて初体験の非日常をこれでもかというぐらい堪能した。