仮面福祉会

できることを切り売りしています

暗くてつるりとしていた

寒いぞ寒いぞ、停電するかも知らんぞと昨夜から喚起され迎える朝。何となくテレビをつけるのを控えた。してもしなくても変わらないだろう、と考えるパターンもあり得るが、私はどちらかというと、小さいものが集まると恐ろしくでかい波になると考える派である。

堂々とモコモコブーツを履いて出かけた。

 

先週の派遣さん今日辞めますの余波で、朝一番ものすごい不穏な空気が漂う。人に対するモヤモヤは、外にもれ出た瞬間に元の100倍でかくなるようにみえる。出さずに終えれば、あの時あんな人いたなーというため息と話のネタぐらいで片付いたんじゃないの…と考えているが、このように些末なことと捉えてるから、溝ができるのか。そうなんだろう。

 

駅がなんだか暗いなと見ると、蛍光灯がところどころ消えていた。そういえば東日本の震災のときにも街灯が間引かれ、結局ずっと暗い気がするの思い違いだろうか。今回の節電もそのうち慣れてしまうかもしれないしそれはそれで良い。

ただとても寒い。電車を待つ駅のホームが地獄であった。無職の父母は真面目に暖房を控えカイロを貼るなどして日中過ごしていたらしい。ニュースを見て日中家で真面目に堪え忍ぶような世代は、健康を害する恐れのある人々が多いという、このような注意喚起につきものの上手くいかなさがあると思う。

テレビのスタジオも薄暗くしていて、差し込まれるVTRとのギャップもあり謎に立体的に見える。

こういう粛々とした、後に儀式的とも感じられる出来事が、今後も定期的に訪れるのかな。