仮面福祉会

できることを切り売りしています

草の根は生えているだろうか

朝起きて扉を開けて見るとデッキと屋根が雪になっている。降っているのはどうやら雨だがそういう夜だったのだな。交通もそこそこ普通だがたっぷり雨でつらい。本当に今は冬なのか。どこにそんな水分を蓄えているのだ。

施設見学をしてもらう日。参加者のうち何名か思い描くターゲットそのままの人でよしよしと思う。施設で働くみなさんは年代関係なくざっくばらんに仲が良さそうで雰囲気が良い。よしよし。
看取った利用者さんの名前を、机に貼ってとっておいているんだという話を聞いて即泣ける。仕事でたくさんの人を見送ってきた職員さんに、個別の1人として覚えていてもらえるのは救いだ。例えば私の祖母の、元気な頃はまだしも、認知症になったあとのことはごく近しい親族しか知らない。でもその期間も祖母の人生なので、誰か他人が覚えていてくれていたら嬉しい。
すぐに自分事にシフトしてしまって良くないな。

夜は東京の島の人たちと飲み会。台風や土砂崩れ、高波津波噴火など、あらゆる自然困難を傍らに生活をしていることを改めて知りそら恐ろしい。
今年度末で退職をするおじさんと話しており、4月以降はボランティアに専念するのだと言っていた。本当に島の役に立ちたいという気持ちは、給料をもらっている限り完全には果たされないのだそうだ。自分は逆に、給料をもらってやれば偉いねとか言われずに堂々とやれるという発想なので、面白いしなるほどなと思う。
いぶりがっこをご存知なかったので説明した。そうさな。

夜になってもびちゃびちゃと雨が止まなくて厳しい。