仮面福祉会

できることを切り売りしています

おなかの減らない魔法

寝たり起きたりして何かを待っている。これがかの入院か。

同じ部屋のおばあさん二人とスタッフさんのやり取りを聞きながら時間を過ごす。若いスタッフさんたちはわりあいタメ口で話していて、年配のみなさんもそれで抵抗がなさそうだ。技術的なことはもちろん必要なんだろうが、仕事の多くはコミュニケーションなんだなぁ。仕事がら介護現場にほうが触れる機会が多いが、なまじその点かぶるので同じ文脈で話されがちなのが実感としてわかる。

さて自分はといえば検査のために飲まねばならなかった薬を飲んだ側から戻し呆然とし、検査が順延になってしまったのだった。あうう、私の唯一のアイデンティティ「仕事」が…。

4月からありとあらゆる苦痛を強いられてきた先輩後輩を差し置いて、後からヘルプで加わった自分が脱落するなど、痛恨の極みである。メンタルでないことがせめてもの救いか。

やむを得ず母に必要最低限の物品を届けてもらい、スマホを充電して星野源のインスタライブを見てわらった。この人のちょうどよさは本当にありがたやと拝んだ。高そうなケーキをひとりでむしゃむしゃ食べている様子を見てしあわせであった。

しょうがないので色んな予定をキャンセルしました。筆ざんまいも、また来年!