仮面福祉会

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ありあまるパッション

クラシック音楽に全然興味がないくせに、小澤征爾が好きだ。小学生の頃、サイトウキネンオーケストラのドキュメントを録画したのを、セリフを覚えるぐらい繰り返し見せられており、音楽ではなくて小澤征爾がしゃべってる様子を見るのがすっかり好きになってしまった。
それでこの間の、小澤征悦ファミリーヒストリーが大変良かった。あの短い時間にぎゅうぎゅう詰め込んでいるせいかもしれないが、小澤家として登場する人する人次々に勢いがすごい。人にどう思われるかとか考えてるヒマがないという感じで清々しい。そんなことはないだろうが、ありあまる「やりたさ」が溢れていて楽しい。

ああいう人が、一般企業の勤め人などになったらどんな感じなんだろう。今のところ身近でお目にかかったことがない。かほどの人はどうしたってモブにはなれないのかな。いたらぜひ結婚したいんだけど。

私など、身近な人にどう思われるかということばかり考えている。それでもう組織の中で頭を悩ませているのがしんどいので、いっそ独立する手はないだろうかと考えることがある。しかしどこかに自分ができることで埋められるような需要があるだろうか。あと、何から何までやり方が全然わかんない。確定申告すら満足にできない。世の中の人はどこでそんな社会性を身に付けてくるんだろう。

ファミリーヒストリーは征悦さんのロシア系ルーツの話も、もはや大河ドラマで大変興味深かった。苛烈な話だった。
自分が今生きている時代も、あと2世代ぐらい経ったらそれなりに面白いと見られるような代物なんだろうか。