仮面福祉会

できることを切り売りしています

通り過ぎていくのをぼんやり眺めている

そういえば先週末は方々で祭りをやっていた。
できるだけ混雑する時間帯を避けようとしていたはずが、阿波踊りが始まらんとする高円寺駅にぶち当たることになってしまった。ろくろく夏のイベントに参加していないので、そうかわかったここは腹を括って雰囲気を味わおうと駅周辺をぐるりとし、こんな感じか、と、会場を離れた。どうせ巻き込まれたなら踊りを見るべきだったのでは、と、はっとしたのは家に帰ってからであった。
何がしたかったんだろうか、自分は。

祭り会場を、祭りが勃発する前に引き上げて、同居人たちを巻き込みいだてんをリアタイ視聴していた。
オリンピックが終わり、ぐいぐい話が年単位で進む回。できごとは短い尺でとんとん進むが、その中でも登場するキャラクターがみな立っていてすごい。特に治五郎先生節が絶好調で素晴らしくてきめんで、けらけら笑いつつ泣く。そしてやはり四三さんと若い志ん生が出ると、帰ってきたという感じがして嬉しい。もはや邂逅だ。

夏も終わろうとしているが夏休みの予定が決められない。熱海から帰ってきた同居人の一人から、ひと夏ロマンスがあったのだと映画のような話を聴き大変うらやましく心の地団駄を踏んでいた。明日も仕事だが仕事がなくて途方に暮れている。場合ではない。ひと夏ロマンスを求めるならせめて9月中に何とかしなければなるまいか。