仮面福祉会

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きっと過去に何度も出会っていた

私は武満徹という人を知らない。

同居人のひとりが、松家仁之という作家さんがファンレターを書いてしまうぐらい好きだと言うので、ひとまずネットで過去のコラムを読んでいる。2003年~2004年ぐらいのものだが、あまり時代は感じないで淡々としている。

先日のファミリーヒストリー小澤征爾さん熱が高まったので、本を読もうと図書館で検索をしたら、谷川俊太郎の対談集に行き当たった。谷川俊太郎も詩集を買ったことがある程度には好きなので、読もうと思うもそもそも本のタイトルでテーマである、武満徹という人を私は知らない。
結局その本は一回見送って、大江健三郎との対談本を借りた。そして冒頭で武満徹という人の話が出てきた。

武満徹という人を私は知らないが、どこかで見たな。
と思ったら、ちょうど読んでいた松家さんのコラムが、武満徹の家に行ったという話の回だった。

そういうことって時々あるが、だから何だといえば何でもない。ただ静かに感動している。何で今まで知らなかったのかということのが不思議だ。余程音楽に興味がないんだな。寂しい。

ほくほくと対談本を読み始めてパンケーキを食べながら早速泣きそうになっていた。