仮面福祉会

できることを切り売りしています

好きというにも限界を感じる

歌舞伎で寝ないように早寝をしたが、アラームの3時間前に目が覚める。二度寝をするも2時間前に目が覚めて諦めた。
歌舞伎を見に行き、客席が暗くなると秒で眠い。なんなのもう。
あんまり眠かったので早く終わらないかなとずっと思っていた。もう自分嘘をつくことができない。

今回の目当ては、伽羅木先代萩という仙台藩のお家騒動を扱った時代物であった。というか、大役とされて有名な政岡をやる七之助と、重要な子どもの役をやる勘太郎、長三郎を見たかったのだ。政岡の、主君の子どもを守る様子とかぐっとこらえてるところとか、かっこよかった。子どもたちは全部間違えずしっかりできてすごいなぁと思う。
しかし多分、大人の都合で子どもを殿様に仕立て上げたり身代わりに死なせたり武士の端くれたる者ふさわしい振る舞いをとかそういうのがもう、ダメなんだと思う。普通に何て酷い大人たち・・・と思って、それじゃあお話にならないのはわかっているが、もっとのびのび振る舞わせてやれよ!ちゃんとごはん食べさせろよ!とぷんぷんしてしまう。自分の子どもを死なせて悲しむ親が気の毒でさめざめという感じにならない。
あとさすがに段取り多すぎないかとは思う。ごはんを焚いている政岡と待ちながら遊ぶ子どもたちとか、これはいつまで見せられるんだろうかメシぐらい焚いておけよとちょっと呆然とした。その後との対比とかそういうねらいがあって省かなかったんだろうけど。

もう一つの、納涼ならではの妖怪がたくさん出てきてわいわいやるのは、客席も舞台も大体暗かったので仕方なく寝た。好きな役者さんが出てないとしょうがないやつ。

あと夜の部も後日見に行く予定だが、今年の納涼はあんまり自分にとっては魅力がない感じがしている。勘九郎もいないし、弥次喜多は興味ないし、あとは割と昭和なベタさを感じるし。こういうことが続くと段々見なくなるんだろうなと思う。