仮面福祉会

できることを切り売りしています

間違いも正解もない

朝、昨日買ってきたマフィンを食べる。
催事の出店があるたび、値段を見ずに即ち買うことを決めているマフィンだが、じわじわ値上がりしていることには気付いている。でも、幸せを感じる食べ物に糸目をつけるつもりはない。

爽やかな晴れ。クロッケーという、ゲートボールに似た競技の大会に顔を売りに行く。それあと乳幼児向けのイベントの手伝いで、1、2歳の子どもたちと遊ぶ。
毎日、これが仕事なのかと俄に信じられない。今までの日常では交わらない層の人々ばかりで、社会の隔絶をはっきり体験している。
クロッケーをやるおじいさんおばあさんたちは自由で、子連れのお母さんたちは強張った面持ちで集まっても孤独な風であった。
クロッケーとかモルックとか、いつの間にどこから現れたんだ。

午後は訪問。建ててから圧縮したような家に、関係者3名入って縮こまって座る。相手はおばあさんで、自分の祖母と同じタイプの認知症なんではと思われる症状が見て取れる。しかし本人は薬を拒否しており、意思決定とQOLについて思いを馳せた。

仕事を終え、生活困窮者支援をしている人々の集まりに出る。異動前は摩耗していたし、話せることがないどころか責められる気すらして、参加を見送っていたものだ。今の立場になるなり自信を持って出られるから不思議だ。
参加者たちがそれぞれの立場で、出会う人々や支援方法、困ったことなど共有してふむふむと言い合う。共通するのはみな、自身が足りないと自省していることだ。それから、考えを人に押し付けるところがないから、内容の割に気の楽な集まりで安心した。

あれこれ参考になることを聞き、気を強くして帰る。ドラッグストアでカビ防止スプレーを買った。