仮面福祉会

できることを切り売りしています

この波に乗ってみようか

起きられなかったらゴミ出しすら諦めよう。
という気概で寝たが、何なら5時代に目覚めた。やけになって掃除をした。

2日前ぐらいから、やることがないなと悩んでいた週末だが、天啓があり、赤レンガ倉庫に行くことにした。

都営バスのフリーパスを活用し、渋谷までたらたら1時間、乗り換えがないのが快適ではある。乗る前に寄ったスタバで水筒に入れてもらったコーヒーを飲もうとしたら、熱さで膨張したのか、微妙な隙間から中身が漏れ出てしまっていた。量は少ないが本をちょっと汚してしまっており、出足からしょんぼりする。

横浜から赤レンガまではぷらぷら歩く。どの道も広く計画づくらしく、いっぺんに開発しないとこうはならないだろう。工事中どんなもんだったのか、知らないし想像も寄らない。渋谷みたいな感じだろうか。
それにしても、どこも広いがそれらに満遍なく多くの人がいて、今ここに何十万の人がいるのかしらとそら恐ろしい。赤レンガから見える丘に集団が見え、イメージだがキリスト教の絵みたいになっている。

その赤レンガでの目的は、スペインフェスの音楽隊であった。
何か月か前に見た舞台で、役者さんが吹いていたチャルメラみたいなのがかっこよく気持ちが良さそうで、あれをやりたいと色々調べていた。その結果、わからない。ということがわかり、保留にしていた。その役者さんが赤レンガで吹くよ、という情報をフェイスブックで見付けたのが、昨日。
もうこれは、直接声をかけてみるしかないんじゃないか。
と腹を据え、合鴨のパエリアを食べて気合いれていると(とてもうまかった)、ラッパの音が聞こえてきた。
急いで駆けつけると、その役者さんだけでなく、舞台に出ていた見覚えのある数名も一緒に吹いている。そうなんだ。
終わったら声をかけようと、パエリアを食みながら微妙な距離を保ちついて歩いていると、ななみちゃんみたいなイベント公式着ぐるみに、なぜか深々とお辞儀をされる。何でこんなおひとり様妙齢女をロックオンするんだ。

広場を一周したところでパフォーマンスが終わり、思い切って声をかけた。
結果、みなさん演劇界隈の人で私にしてみればパラレルワールドであるが、向こうは全然ウェルカムで、控室のテントに招かれ色々話をするに至り、夢のようであった。しかしギリギリ夢ではなく、連絡先を交換し、練習に参加させてもらうことになった。
素気ない経験ばかりしてきたように思っていたが、こういう結果になることも、あるのか。

嬉しくて半ばスキップで再び横浜駅に戻る。勢いで寄った本屋で、友達が最近出したマンガを買った。

4月から異動したことにより、必要に迫られ、私の社交性を最大値に振って毎日過ごしている。すると、元々こういう性格だったんじゃないかという気がしてくるから不思議だ。今なら躊躇していたことがなんでもできそうだし、本当にこのまま定着する可能性だって、なくはないのではないのか。

そう文字にすると、五月病のフラグみたいだ。